レクサス リセールバリューは年式で何%違う?5年落ち・10年落ちで比較してみた

SUV

自動車業界に長く身を置いていると、これほどまでに「資産価値」という言葉が似合うブランドは他にないと痛感させられます。多くの国産車が新車登録から時間が経過するごとに価値を下げていく中で、レクサスだけは独自の相場を形成し続けています。

特に購入から5年後、そして10年後という節目において、そのリセールバリューがどのように推移するのかは、オーナーにとってもこれから購入を検討している方にとっても最大の関心事でしょう。今回は、単なる価格の推移だけでなく、なぜレクサスは古くなっても値段がつくのか、その裏にある輸出事情やブランドの信頼性まで踏み込んで解説します。


【この記事で分かること】

  • 3年・5年・10年経過時のレクサス残価率の推移とメカニズム
  • 過走行や低年式でも高値が付く「輸出需要」と「CPO」の秘密
  • 車種別(SUV vs セダン)のリセール格差と選ぶべきオプション
  • モデルチェンジや車検時期を見極めた損をしない売却戦略

レクサスのリセールバリューは年式でどう変わる?基本の考え方と相場感

レクサスというブランドは、日本国内だけでなく世界中で絶大な信頼を得ており、それが中古車相場にも色濃く反映されています。一般的な国産車であれば、新車登録から5年も経過すれば新車価格の30%から40%程度まで価値が下落することも珍しくありません。

しかし、レクサスの場合はモデルやグレード選びを間違えなければ、驚くほど高い残価率を維持することが可能です。ここではまず、年式経過による基本的な価値の落ち方と、レクサス特有の「底値の堅さ」について、業界の常識と照らし合わせながら解説していきます。

レクサスの年式別リセールが変動する理由とは?

レクサスのリセールバリューが他のメーカーと一線を画している最大の理由は、圧倒的なブランド力と海外需要の強さにあります。 通常、中古車の価格は国内の需要と供給のバランスで決まりますが、レクサスの場合は「世界中が欲しがっている」という特殊な事情が絡んできます。 特に、耐久性と品質に対する信頼感は「壊れない高級車」として世界中で認知されており、過走行や低年式になってもエンジンや機関系が評価されるのです。

また、レクサス独自の「認定中古車(CPO)」の存在も見逃せません。 メーカーが厳しい基準で点検・整備を行い、手厚い保証を付けて販売することで、中古車市場における販売価格が高水準で維持されます。 これにより、一般の中古車店での買取相場もそれに引っ張られる形で高値をキープする構造が出来上がっているのです。 加えて、新車の納期遅延が発生しやすい昨今の情勢では、すぐに乗れる中古車の需要が高まり、プレミア価格が付くことさえあります。

さらに、為替の影響もリセールバリューを大きく左右する要因の一つです。 円安傾向にあるときは、海外バイヤーが日本の中古車を安く買い付けられるため、輸出向けのモデルを中心に買取価格が跳ね上がります。 このように、レクサスのリセールは単なる車の古さだけでなく、グローバルな経済状況やメーカーのブランド戦略が複雑に絡み合って形成されているのです。



参照元:トヨタ自動車公式サイト(投資家情報・グローバル販売)

参照元:日本自動車販売協会連合会(統計データ)

5年落ちレクサスのリセールバリュー相場と特徴

新車登録から5年というタイミングは、2回目の車検を迎える時期であり、メーカーの特別保証(新車保証)が切れる節目でもあります。 一般的な車種であれば、このタイミングで市場に多くの中古車が流通するため、相場がガクンと下がることが多いです。 しかし、レクサスの場合は5年落ちであっても、新車価格の50%から60%、人気SUVモデルであれば70%以上の価値を維持することも珍しくありません。

モデルタイプ5年落ち残価率(目安)特徴
LX / RX (SUV)70% 〜 90%国内外で圧倒的人気。輸出需要も強く値落ちしにくい。
NX / UX (SUV)60% 〜 75%サイズ感が手頃で国内需要が高い。CPOでも人気。
IS / ES (セダン)45% 〜 55%セダン不況の影響を受けるが、固定ファンにより安定。
LS (大型セダン)40% 〜 50%元値が高額なため下落幅は大きいが、品質評価は高い。

5年落ちのレクサスが強い理由の一つに、モデルチェンジのサイクルが比較的長いことが挙げられます。 フルモデルチェンジが行われていなければ、現行モデルとして扱われるため、古さを感じさせにくいというメリットがあります。

また、レクサスケアメンテナンスプログラムが終了するタイミングであるため、多くのオーナーが乗り換えを検討しますが、その分、質の良いワンオーナー車が多く市場に出回ります。 これらは「状態の良い中古車」として再販しやすいため、買取店も強気の価格を提示しやすい傾向にあります。

ただし、5年落ちになるとタイヤやバッテリーなどの消耗品交換が必要になるケースが増えてきます。 売却を検討する際は、これらの交換費用がかかる前に手放すのが賢い選択と言えるでしょう。 また、マイナーチェンジが入った直後の前期モデルとなると、若干相場が下がる傾向にあるため、情報のチェックは欠かせません。

参照元:カーセンサー(中古車相場表) 参照元:グーネット(中古車価格相場)

10年落ちレクサスのリセール率が下がりにくい理由

「10年落ちの車なんて値段がつかない」というのは、一般的な大衆車での話であり、レクサスには当てはまらないことが多いです。 10年が経過し、走行距離が10万キロを超えていたとしても、レクサスには一定の底値が存在します。 その最大の要因は、開発途上国を中心とした海外への輸出需要です。 日本国内では「10年・10万キロ」が買い替えの目安とされがちですが、海外では20万キロ、30万キロは通過点に過ぎません。

特に、フレーム構造を持つLXなどのSUVモデルや、耐久性に定評のあるエンジンを搭載したモデルは、道路環境の悪い国でも故障なく走れる車として重宝されます。 中東、アフリカ、アジアの一部地域では、古いレクサスは「富と信頼の象徴」として高値で取引されています。 そのため、国内での再販が難しいような状態であっても、輸出業者が競って買い取るため、驚くような査定額が出ることがあるのです。

また、10年落ちのレクサスは、カスタムベースとしての需要も根強く残っています。 新車では高くて手が出せなかった層が、手頃な価格になった中古車を購入し、自分好みにドレスアップを楽しむケースが増えています。 特にISやGS(現在は生産終了)などのFRセダンは、若年層のエントリー高級車として一定の人気を博しています。 このように、実用車としての価値と嗜好品としての価値の両面を持っていることが、10年落ちでもリセールがゼロにならない理由です。

参照元:日本中古車輸出業協同組合(JUMVEA)

年式によって強いモデル・弱いモデルの違い

レクサスの中でも、年式が古くなっても驚異的なリセールを誇る「強いモデル」と、年相応に価値が下がる「弱いモデル」には明確な差があります。 強いモデルの筆頭は、間違いなくSUVカテゴリーの「LX」と「RX」です。 これらは世界的なSUVブームに加え、海外でのブランドステータスが極めて高いため、年式に関係なく高値安定の相場を形成しています。 特にLXに関しては、盗難のリスクが高いことがニュースになるほど需要が高く、リセール率が100%を超える(買った値段より高く売れる)現象さえ起きています。

一方で、リセール面でやや弱いとされるのが、セダンタイプの「LS」や「ES」です。 高級セダンは法人需要が中心であり、役員車として新車で購入されるケースが多いため、中古車市場への流入数が比較的多い傾向にあります。 また、セダンはモデルチェンジごとの技術革新やデザインの変化が大きく、旧型になると「古臭さ」が出やすいという特徴もあります。 そのため、SUVに比べると値落ちのスピードは速く、特に10年落ちのLSなどは新車価格からの下落幅が大きくなりがちです。

スポーツクーペの「LC」や「RC F」などは、趣味性が高いため特殊な動きを見せます。 これらは生産台数が少ないため、年式が古くなっても希少価値が生まれやすく、コレクターズアイテムとして価格が高騰することがあります。 つまり、実用性重視のモデルは年式とともに緩やかに下がり、趣味性の高いモデルや輸出に強いモデルは年式の影響を受けにくいという図式になります。 これから購入を考えるのであれば、自身が何年乗るつもりなのかによって、選ぶべきボディタイプが変わってくると言えるでしょう。

ハイブリッド車は年式で価値が落ちにくいって本当?

「ハイブリッド車はバッテリーの寿命が心配だから、古くなると売れないのでは?」という疑問を持つ方も多いですが、レクサスに関しては少し事情が異なります。 確かに、初期のハイブリッド車はバッテリー交換のリスクが懸念され、低年式になると敬遠される傾向がありました。

しかし、近年のレクサスハイブリッドシステムは耐久性が飛躍的に向上しており、10万キロ程度では性能劣化がほとんど見られないケースが大半です。 この信頼性の高さが浸透したことで、ハイブリッド車のリセールバリューはガソリン車と比較しても遜色ないレベル、あるいは国内需要においてはそれ以上になっています。

国内の中古車市場においては、燃費性能と静粛性を重視するユーザーが多いため、ハイブリッドモデルの人気が圧倒的です。 特に5年落ち程度までの中古車を探す層は、維持費の安さを重視するため、ガソリン車よりもハイブリッド車を好んで選びます。 その結果、RX450hやNX300h(現NX350h)といったモデルは、ガソリンモデルと同等か、それ以上の残価率を維持することが多いです。

一方で、10年落ちや過走行となると、輸出需要の影響でガソリン車の方が高値になるケースがあります。 輸出先の国によっては、ハイブリッド車の整備環境が整っていなかったり、関税の優遇がなかったりするため、シンプルな構造のガソリンターボや自然吸気エンジンが好まれるからです。

つまり、「国内で乗り潰すならハイブリッド有利」「輸出を期待して長く乗るならガソリン有利」という側面があることを理解しておくと良いでしょう。 もちろん、世界的な電動化の流れの中でこの傾向も変化しつつあるため、常に最新の動向を注視する必要があります。

参照元:J.D. パワー ジャパン(自動車耐久品質調査)

法定点検や整備履歴がリセール価格に与える影響

中古車査定において、年式や走行距離と同じくらい重要視されるのが「メンテナンスノート(点検整備記録簿)」の内容です。 特にレクサスのような高級車の場合、次オーナーは「前の持ち主がどのようにお金をかけて維持していたか」を非常に気にします。 レクサス正規ディーラーできちんと半年ごとの点検(レクサスケア)や車検を受けてきた車両は、機関系のトラブルリスクが低いと判断され、査定額に明確なプラス評価が与えられます。

評価項目プラス査定への影響度理由
正規ディーラー整備純正部品使用と専門メカニックによる整備の信頼性。
記録簿の連続性空白期間がないことは、放置車両でない証明になる。
消耗品交換履歴小〜中タイヤやバッテリー交換直後は、次の出費がないため好印象。


逆に、記録簿が紛失していたり、格安車検代行業者での最低限の整備履歴しかなかったりする場合、減額の対象となることがあります。 特にハイブリッドシステムや先進安全装備(Lexus Safety System +)などの電子制御系は、専用の診断機を持たない工場では正確な状態把握が難しいため、ディーラー整備の履歴は「安心料」として高く評価されるのです。

5年落ち、10年落ちと古くなればなるほど、車のコンディションには個体差が生まれます。 その際、しっかりとした整備履歴が残っていれば、「大切に乗られてきた車」という証明になり、同程度の年式の他車と差別化を図ることができます。

売却を考えているのであれば、メンテナンスノートはグローブボックスの中に乱雑に入れるのではなく、時系列に整理して保管しておくことを強くお勧めします。 査定士に対する心証も良くなり、結果として提示額のアップに繋がる可能性が高いからです。 「整備にお金をかけること」は、維持費であると同時に、将来の売却価格への投資でもあると捉えることができます。

参照元:一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)

走行距離と年式のどっちがリセールに効くのか?

「低年式・低走行」と「高年式・過走行」、どちらが高く売れるのかという議論は尽きませんが、レクサスの場合は「年式」がより重視される傾向にあります。 これは、レクサスの魅力が先進的なデザインや安全装備、快適機能に詰まっているため、モデルが新しければ新しいほど市場価値が高いと判断されるからです。

例えば、同じ300万円の予算であれば、多少走行距離が伸びていても、現行モデルに近いデザインや装備を持つ新しい年式の車を選ぶユーザーが多いのが実情です。

一般的に、走行距離は「1年1万キロ」が標準的な目安とされています。 5年落ちなら5万キロ、10年落ちなら10万キロです。 この標準的な距離よりも極端に少ない「奇跡の低走行車」であれば、年式の古さをカバーして高値がつくこともあります。

しかし、走行距離が少ないからといって、10年前のモデルが5年前のモデルより高く売れることは、希少車を除いて稀です。 車のゴム部品や樹脂パーツは、走っていなくても経年劣化するため、年式による価値の目減りは避けられません。

ただし、輸出対象となるモデル(LXやRXなど)に関しては、走行距離の影響が極端に小さくなる不思議な現象が起きます。 海外バイヤーは「日本の道路事情で走った距離」をあまりネガティブに捉えないため、年式が輸出規制の範囲内であれば、距離が伸びていても高値で買い付けていきます。

結論として、国内需要向けのモデル(ISやNXなど)は走行距離と年式のバランスが重要であり、輸出向けモデルは年式(規制の壁)がより重要であると言えます。 自分の車がどちらのタイプに属するかを見極めることが、リセール予想の第一歩となります。

レクサス 5年落ち・10年落ちの実際のリセールバリュー比較と高く売るコツ

ここまで、レクサスのリセールバリューが決まる仕組みについて解説してきました。 では、実際にどのモデルを選び、どのタイミングで売れば、私たちは経済的な損失を最小限に抑えることができるのでしょうか。

ここからは、より実践的な内容として、具体的な車種名の挙げての比較や、プロだけが知っている「損をしないためのテクニック」を公開していきます。 賢いオーナーは、買う前から売る時のことを考えています。この章を読むことで、あなたのカーライフの収支は大きく改善するはずです。


【以下で分かること】

  • 5年落ちでも換金率が高いレクサス車種ランキングTOP3
  • 10年落ち・過走行でも価値が残るモデルの条件と輸出事情
  • ディーラー下取りと買取専門店で査定額に大差が出る理由
  • 事故歴や修復歴があっても高く売るための戦略

5年落ちレクサスが高く売れるモデルTOP3

5年という月日が流れても、新車に近いような価格、あるいはそれ以上の価値を維持する「化け物」のようなモデルが存在します。 ここでは、現在の中古車市場データに基づき、5年落ち時点でのリセールバリューが特に優秀なモデルをランキング形式で紹介します。


第1位:レクサス LX

やはり不動の王者はLXです。 ランドクルーザーと同様のラダーフレーム構造を持ち、世界中の過酷な環境で走破できる性能は、唯一無二の価値を持っています。 5年落ちであっても、状態が良ければ新車価格の80%〜90%、時期によっては購入価格以上で取引されることも珍しくありません。 特に中東地域への輸出需要が太く、為替が円安に振れれば振れるほど、その価値は天井知らずに上がっていきます。


第2位:レクサス RX

高級SUVのパイオニアであるRXは、国内需要と海外需要のバランスが絶妙に取れたモデルです。 特に「F SPORT」グレードの人気が高く、パノラマルーフや本革シート、マークレビンソンオーディオといった「三種の神器」と呼ばれるオプションが装着されている車両は、驚くべき高値で取引されます。 5年落ちの残価率は概ね60%〜75%程度で推移しており、安定感という面ではLX以上かもしれません。


第3位:レクサス NX

取り回しの良いサイズ感で、都市部を中心に圧倒的な人気を誇るNXもリセール優等生です。 RXに比べると若干輸出需要は弱まりますが、その分、国内での中古車人気が凄まじく、店頭に並べればすぐに売れてしまうほどの回転率を誇ります。 特にモデルチェンジ直前の最終型や、特別仕様車などは人気が高く、5年落ちでも新車価格の60%前後を維持することが可能です。




これらのモデルに共通しているのは、「SUVであること」と「人気のオプションが付いていること」です。 逆に言えば、セダンやハッチバックを選ぶ場合は、リセール面ではある程度の覚悟が必要になります。 もし「次に乗り換える時のコストを抑えたい」と考えるなら、迷わずこれらSUVモデルの、特にF SPORTグレードを選ぶことを強く推奨します。

参照元:みんカラ(車・自動車SNS)

参照元:カービュー(中古車買取)

10年落ちでも価値が残りやすいレクサスの特徴

10年落ちとなると、一般的な車の価値はほぼゼロ査定に近づきますが、レクサスには「10年選手」でも輝き続けるモデルがあります。 その特徴を一言で言えば、「代替えが効かない車」であることです。 単なる移動手段ではなく、その車でなければ得られない体験やステータスがあるモデルは、年数が経過してもファンが買い支えます。

例えば、大排気量の自然吸気V8エンジンを搭載した「IS F」や「GS F」などは、環境規制が厳しくなる現代において、二度と新車では手に入らない貴重な存在となっています。 こうしたモデルは、年式が古くなることが逆に「希少価値」へと変わり、マニアの間で高値で取引されます。 エンジンのフィーリングや排気音など、感性に訴えかける要素を持つ車は、スペック上の数値が古くなっても色褪せることがないのです。

また、前述したLXやRXのようなSUVは、10年落ちであっても実用車として海外で第二の人生を歩みます。 特に寒冷地仕様や4WDモデルは、ロシアやモンゴルなどの寒冷地での需要が高く、日本では廃車寸前と思われるような個体でも、現地のバイヤーからすれば「宝の山」です。 彼らは日本の車検制度による整備の良さを知っているため、「JAPAN USED」というだけでブランド価値を感じてくれます。

さらに、内装の状態が良いことも10年落ちで高く売るための重要な要素です。 レクサスの本革シートは耐久性が高いですが、10年も経てば擦れやひび割れが出てきます。 ここを丁寧にメンテナンスし、禁煙車として維持されてきた車両は、中古車市場でも「奇跡のワンオーナー」として特別視されます。 年式は変えられませんが、状態を維持することはオーナーの努力次第で可能です。

年式別に“損しやすい買い方・売り方”とは?

レクサスのリセールバリューを最大化するためには、実は「買う時」から勝負が始まっています。 最も損をしやすい買い方は、「不人気色」×「素のグレード」×「オプションなし」の組み合わせです。 例えば、シルバーや赤などのボディカラーは、白(ホワイトノーヴァガラスフレークなど)や黒(ブラック、グラファイトブラックガラスフレーク)に比べて、売却時に数十万円の差がつくことがあります。 中古車市場では無難な色が好まれるため、個性的な色は買い手がつきにくく、業者が在庫リスクを嫌って査定を低く出すからです。

また、売るタイミングで損をしている人も非常に多いです。 最も避けるべきは、「車検を通した直後に売る」ことです。 車検を通すには重量税や自賠責保険、整備費用で15万〜20万円ほどかかりますが、売却時にその費用が全額査定に上乗せされることはまずありません。 プラス査定になってもせいぜい数万円程度です。 つまり、車検費用分がまるまる赤字になってしまうのです。売るなら車検切れの2ヶ月前までに行動を起こすのが鉄則です。

さらに、ローン残債がある状態で、ディーラーの下取りだけで処理しようとするのも危険です。 ディーラーの下取り額は、市場相場よりも低めに設定されることが多く、残債を消しきれない(オーバーローン)状態になる可能性があります。 買取専門店や一括査定を利用して、少しでも高く売る努力を惜しむと、次の車の購入資金計画に大きな狂いが生じます。 「面倒だからディーラーにお任せ」は、数十万円をドブに捨てる行為と同義だと認識しましょう。

参照元:JPUC(一般社団法人日本自動車購入協会)

リセールバリューを最大化するタイミングの見極め方

車を高く売るためには、市場の「波」を読むことが不可欠です。 年間を通じて、中古車相場が高騰しやすい時期というものが明確に存在します。 最大の山場は、1月〜3月の「決算・新生活準備期」です。 4月からの新生活に向けて中古車の需要が年間で最も高まる時期であり、販売店は在庫を確保するために買取価格を吊り上げてでも車を欲しがります。

次に意識すべきは、「フルモデルチェンジ」の発表タイミングです。 新型の発表がニュースになると、現行モデルに乗っているオーナーが一斉に乗り換えを検討し始めます。 すると、市場に旧型となるモデルが大量に供給され、需要と供給のバランスが崩れて相場が暴落します。 重要なのは「発売」されてからではなく、「噂」や「スクープ」が出始めた段階で動き出すことです。 新型が正式発表される頃には、すでに相場は下がり始めていることが多いからです。

また、輸出対象モデルの場合は、輸出先の国の輸入規制変更(関税ルールや年式規制)の情報も重要です。 例えば、「製造から5年未満の車しか輸入できない」という国向けの需要がある場合、4年11ヶ月で売るのと5年1ヶ月で売るのとでは、天と地ほどの価格差が生まれます。 これは素人には判断が難しいため、輸出に強い買取店に相談し、「私の車は輸出対象ですか? 何月までに売れば高いですか?」と単刀直入に聞くのがベストです。

下取りと買取はどちらが高い?年式ごとの差

結論から申し上げますと、年式に関わらず、基本的には「買取専門店」の方がディーラーの「下取り」よりも高値がつきます。 これは構造上の問題です。ディーラーは新車を売ることが本業であり、下取りはあくまでサービスの一環です。 彼らが提示する下取り価格は、確実に利益が出る安全マージンを大きく取った金額や、オークション相場の平均値をベースに算出されます。 一方、買取専門店は「車を仕入れなければ商売にならない」ため、リアルタイムのオークション相場のギリギリまで攻めた価格を提示してきます。

特に、5年落ちまでの高年式車や、10年落ちの輸出向け車両でその差は顕著になります。 レクサスの人気SUVであれば、ディーラー下取りと買取専門店の査定額で、50万円以上の差が出ることもザラにあります。 ディーラーの営業マンが「下取り価格を頑張って5万円アップしました!」と言っても、実は買取店なら最初からその30万円上が提示される可能性があるのです。

ただし、10年落ち以上の過走行セダンや、状態の悪い車両に関しては、ディーラー下取りの方が有利な場合もあります。 ディーラーは新車値引きの代わりに下取り額を調整(いわゆる下取り対策)してくれることがあるため、市場価値がほぼゼロの車に「お情け」で値段を付けてくれることがあるからです。 賢い売却フローとしては、まず買取店で査定を受けて「市場のリアルな最高値」を知り、その金額を武器にディーラーと交渉するか、素直に買取店に売却するのが正解です。

事故歴・修復歴がリセール率に及ぼす影響は?

「事故車=価値ゼロ」と思い込んでいる方がいますが、レクサスの場合は必ずしもそうではありません。 もちろん、修復歴(フレームなどの骨格部位を損傷・修正したもの)がつくと、評価額はガクンと下がります。 一般的には、無事故車と比較して30%〜50%程度の減額になると言われています。 これは、国内のユーザーが「事故車」というレッテルを極端に嫌うため、販売店としても安くしなければ売れないからです。

しかし、ここでも「輸出」が救世主となります。 海外のバイヤーは、修復歴の有無よりも「現在ちゃんと走るか」「安く手に入るか」を重視する傾向があります。 きれいに直されていれば、修復歴ありのレクサスは「お買い得な高品質車」として歓迎されるのです。 そのため、国内相場では大きく減額されるような事故車であっても、輸出業者を通せば意外なほどの高値がつくことがあります。

また、ドアのへこみやバンパーの擦り傷程度の「軽微な事故・損傷」であれば、修復歴にはなりません。 これらは単なる「傷・凹み」として、修理費用分を差し引かれるだけです。 注意したいのは、売却前に自分で修理工場に入れて直してしまうことです。 プロの板金塗装費用は高額であり、査定のプラス分よりも修理代の方が高くつくケースがほとんどです。 傷があってもそのままの状態で査定に出し、「この傷の分、どれくらい引かれますか?」と正直に聞くのが、手取り額を最大化するコツです。

レクサス リセールバリュー比較のまとめ【まとめ】



最後に、レクサスのリセールバリューを最大限に活かし、賢く乗り継いでいくための重要ポイントをまとめました。 これらの法則を頭に入れておくだけで、数年後のあなたの資産状況は大きく変わるはずです。

  • レクサスは5年落ちでも50〜60%、人気SUVなら70%以上の残価率を誇る
  • 10年落ち・過走行でも、海外輸出需要により底値が非常に堅い
  • モデル別ではLX、RX、NXのSUV勢が圧倒的にリセール最強
  • セダン(LS、ES等)は値落ちが早いため、長く乗るか中古で買うのが吉
  • ボディカラーは「白(ホワイトノーヴァ等)」か「黒」以外は減額対象
  • 必須オプション(サンルーフ、本革、三眼LED)の有無で数十万変わる
  • 売却時期は1〜3月の需要期か、モデルチェンジの噂が出た直前がベスト
  • 車検を通してから売るのは費用倒れになるため、車検切れ2ヶ月前に行動する
  • ディーラー下取りだけで済ませず、必ず買取専門店と比較して競わせる
  • メンテナンスノートとスマートキー(カードキー含む)は完備しておく

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 あなたの愛車が高く評価され、次の素敵なカーライフに繋がることを願っています。



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