「憧れのランドクルーザーを手に入れて、大自然の中へ遊びに行きたい!」
そう夢見て購入を検討する多くの方が、直面するのが「車体の大きさに比べて、荷室(ラゲッジスペース)が意外と狭いのではないか?」という疑問や不安です。 ランドクルーザーはその圧倒的な存在感や悪路走破性の高さから、アウトドアや旅行、ファミリーユースで大活躍する車として知られています。
しかし、実際に購入したオーナーや、ディーラーで実車を確認した人からは「車体がこんなに大きいのに、思ったより荷物が載らない…」という声が驚くほど多く聞かれます。 高価な買い物だからこそ、納車後に「荷物が載らなくて家族から不満が出た」という失敗は絶対に避けたいところです。
この記事では、業界で長年車の執筆をしてきたプロライターの視点から、ランドクルーザーの荷室のリアルな広さや使い勝手、そしてキャンプや旅行で後悔しないための具体的な積載テクニックを徹底解説します。
【この記事で分かること】
- ランドクルーザーの荷室が「狭い」と言われてしまう構造上の理由と隠された注意点
- 5人乗り(2列シート)と7人乗り(3列シート)における荷室容量の決定的な違い
- 旅行バッグやベビーカー、ゴルフバッグなどの日常的な荷物が実際にどれくらい積めるのか
- キャンプ道具をスマートに積載し、車中泊や長旅を快適に楽しむためのプロの裏ワザ
ランドクルーザーの荷室は本当に狭い?広さと使い勝手を生活目線で解説
ランドクルーザーはその屈強なスタイルと高い走行性能が魅力ですが、日常の使い勝手、特に荷室の広さについては事前の理解が必要です。 「こんなに大きなSUVなのだから、何でも積めるだろう」という先入観だけで購入すると、実際の生活シーンで戸惑うことになるかもしれません。 ここでは、ランドクルーザーの荷室が本当に狭いのか、その広さと日常生活における使い勝手を様々な角度から深掘りしていきます。
ランドクルーザー 荷室 狭いと言われる理由とは?
ランドクルーザーが「荷室が狭い」と多くのユーザーから評価されるのには、 この車が持つ独自の設計思想が深く関係しています。
一般的な乗用車やクロスオーバーSUVとは異なり、 ランドクルーザーは頑丈な「ラダーフレーム構造」を採用しています。 これは世界中の過酷な路面環境を安全に走り抜くための強靭な骨格ですが、 その分、地面から車内の床面(フロア)までの位置が非常に高くなります。
床面が高くなるということは、 天井までの室内高が必然的に制限されてしまうということです。 外から見ると巨大な塊に見える車体ですが、 車内に乗り込むと「思ったより天井が近く、荷室の縦スペースが足りない」と感じるのです。
さらに、大きなオフロード用タイヤを装着して激しい悪路を走るため、 サスペンションが上下に大きく動く(ストロークする)スペースが必要です。 これに伴い、荷室の左右にある「タイヤハウス」の張り出しが非常に大きく設計されています。 この張り出しが、荷室の最も重要な「有効横幅」を狭める最大の要因となっています。
また、3列シート7人乗り)仕様の場合、 サードシートの肉厚なシート形状や格納スペースが荷室をさらに圧迫します。 新型(300系や250系)では床下格納が採用されましたが、 それによって荷室の床面が数センチ持ち上がり、実質的な高さが狭まりました。
こうした「本格オフローダーゆえの構造的な制約」が、 「車体の割に荷室が狭い」というユーザーの評価に繋がっているのです。
ランドクルーザーの荷室容量はどれくらい?数字だけでは分からない注意点
ランドクルーザーの荷室容量を、 具体的な数値($\text{ L}$:リットル)で確認してみましょう。 今回は、現行の「ランドクルーザー$300$」と「ランドクルーザー$250$」を例に挙げます。
| 車種・仕様 | 3列目使用時 (7人乗車) | 3列目格納時 (5人乗車) | 2 列目も格納時 (2人乗車) |
|---|---|---|---|
| ランドクルーザー300 (7人乗り) | 約175L | 約1,000L | 約1,965L |
| ランドクルーザー300 (5人乗り) | — | 約1,130L | 約2,050L |
| ランドクルーザー250 (7人乗り) | 約 $171\text{ L}$ | 約937L | 約1,803~2,107L |
| ランドクルーザー250 (5人乗り) | — | 約1,063L | 約1,936~2,225L |
参照元:トヨタ自動車公式サイト「ランドクルーザー250 室内空間」
数値だけを見ると、5人乗車時(3列目格納時)で 約1,000L前後の大容量が確保されているように見えます。 これは一般的なコンパクトカーの倍以上の数値です。
しかし、ここに「数字だけでは分からない落とし穴」があります。 カタログ上の容量の多くは、隙間にどれだけブロックを詰め込めるかというVDA法などで測定されており、 「奥行き」と「上部の無駄な空間」によって大きく底上げされています。
実際に荷物を積む場合、 荷物を天井ギリギリまで積み上げることは稀です。 なぜなら、後方の視界が完全に遮られてしまい、 安全な運転が困難になるからです。
また、急ブレーキを踏んだ時の荷崩れの危険性や、 バックドアを開けた瞬間に荷物が雪崩のように落ちてくるリスクもあります。 そのため、私たちが実用的に使える「安全な積載高さ」で考えると、 スペック上の数字よりもはるかに狭い空間しか使えないことになります。
数字の「$\text{ L}$」という大容量に惑わされず、 「実際に安全に積める有効スペース」を意識することが重要です。
大きい車なのに荷室が狭く感じるのはなぜ?
ランドクルーザーを外から眺めると、 その全幅は約 1,900mm~1,980mmにも達する巨大さです。 それにもかかわらず、荷室に立つと窮屈さを感じるのはなぜでしょうか。
その最大の理由は、「キャビンの壁が厚いこと」にあります。
ランドクルーザーは、世界過酷な環境での使用を想定しており、 万が一の横転事故や衝突でも乗員を守るため、 ピラー(柱)やドア、クォーターパネルが極めて頑丈で分厚く作られています。
つまり、外寸に対して内寸(室内の実質幅)が 一般的な乗用車やファミリー向けのミニバンよりも絞り込まれているのです。
さらに、悪路でのタイヤの上下運動(ストローク)を確保するため、 リアの足回り構造(サスペンション)が大きく室内に干渉しています。 これが荷室内の大きな出っ張りとなり、 四角くて硬い荷物を効率よく並べるのを邪魔します。
また、シートそのもののクオリティが高く、 長距離移動でも疲れないよう、ふっくらとした肉厚な作りになっていることも関係しています。 座り心地が素晴らしい反面、 シートを折りたたんだ際にもその厚みがスペースを占拠してしまいます。
これらの「安全性」「走破性」「快適性」を高めるための頑丈な作りが、 「外見の割に中が狭く感じてしまう」というジレンマを生んでいるのです。
3列目シート使用時の荷室スペースはどれくらい残る?
7人乗り仕様のランドクルーザーにおいて、 3列目シート(サードシート)を立ち上げた状態の荷室は、 ハッキリ言って「非常に狭い」と言わざるを得ません。
容量としては、先ほどの表の通り約 171L~175Lしかありません。 これは、街中でよく見かける軽自動車の荷室スペースと同等、 あるいはそれ以下というレベルです。
具体的な奥行きは、 わずか 20cm~30cm程度しか残りません。
このスペースに載せられるものは限られています。 普段の買い物袋が 2~3個、 あるいはリュックサック(バックパック)が数個並ぶ程度です。 大型の旅行バッグや、厚みのあるスーツケースはまず積むことができません。
参照元:トヨタ自動車公式サイト「ランドクルーザー300 主要諸元」
もし 7人全員が乗車して旅行に行くとなった場合、 それぞれの着替えや荷物を載せる場所が圧倒的に不足します。
そのため、3列目シートをフルで使用する状況では、 荷物を積むスペースは「ほぼ皆無」であると考え、 ルーフキャリアの追加などの対策を前提にする必要があります。
5人乗車と7人乗車で荷物の積みやすさはどう変わる?
ランドクルーザーを検討する上で、 「5人乗り仕様(2列シート)」か「7人乗り仕様(3列シート)」かは、 積載性を左右する極めて大きな分かれ道です。
5人乗り仕様は、最初から 3列目シートが存在しません。 そのため、荷室の床面(デッキボード)の位置が物理的に低く、 ラゲッジスペースの縦の高さが十分に確保されています。
一方、7人乗り仕様は、 使わない時に 3列目シートを床下に収納します。 シートを床下に格納するスペースが必要なため、 荷室の床面が 5人乗り仕様に比べて数センチ〜十数センチ高くなってしまいます。
この「床面の高さの差」が、荷物の積みやすさに劇的に影響します。
| 項目 | 5人乗り仕様 (2列シート) | 7人乗り仕様 (3列シート・格納時) |
|---|---|---|
| 床面の高さ(地上高) | 比較的低く、荷物を持ち上げる労力が少ない | 床下収納の分だけ高く、重い荷物が大変 |
| 荷室の高さ(室内高) | 天井までの高さがあり、背の高い荷物もOK | 高さが削られるため、大物ギアが干渉しやすい |
| シート格納の手間 | 2列目を倒すだけ(非常にシンプル) | 3列目の折りたたみの動作や電動スイッチ操作が必要 |
| 床面のフラットさ | ほぼ平らで隙間がない | 格納部のスリットや金具の隙間にゴミが落ちやすい |
このように、もしも 3列目のシートを年に数回しか使わないのであれば、 普段の荷物の積みやすさや、積載容量の最大化の観点から、 迷わず「5人乗り仕様」を選択することをおすすめします。
ランドクルーザーに旅行バッグやスーツケースは何個積める?
家族での長距離旅行や、空港への送り迎えなど、 大型のスーツケースや旅行バッグを積むシーンは多いはずです。 ランドクルーザー(3列目格納・5人乗車状態)での積載力を検証します。
結論から言うと、 「80L~90L クラスの大型スーツケース」であれば、 工夫次第で 3~4個を載せることが可能です。
ただし、横一列に並べて平置きすることはできません。 タイヤハウスの出っ張りがあるため、 多くの場合、2個を寝かせて並べ、その上に重ねる形で 積み上げていく必要があります。
「トランクカーゴ(衣装ケースのような硬い収納)」を併用する場合も同様で、 下に重いスーツケース、上に軽いボストンバッグやソフトバッグを 重ねていくパズル構造になります。
なお、3列目シートを立ち上げた状態(7人乗車)の時は、 機内持ち込みサイズ(約30L)の小さなスーツケースが、 縦に 1個か個なんとか押し込めるかどうか、というレベルです。
海外旅行に大人数で行くようなシチュエーションでは、 「乗車人数」と「スーツケースの数」のバランスを事前に計算しておかないと、 当日、車に乗らないという最悪の事態になりかねません。
ベビーカーや買い物袋を積むファミリー利用では不便に感じる?
小さな子どもがいるファミリー層にとって、 ランドクルーザーは頼もしい存在ですが、日常使いでは 少し不便に感じるポイントがいくつかあります。
最も気になるのが、「ベビーカーの積み下ろし」です。
ランドクルーザーの荷室床面は地上から約 90cm近い高さにあります。 女性が 2つ折りにした重いベビーカーを、 胸の高さまで持ち上げて荷室に載せるのは想像以上の重労働です。
さらに、ベビーカーを横向きに寝かせて置くと、 それだけで荷室の横幅の大部分を占領してしまいます。 ベビーカーを積んだ状態で、 その上に普段の買い物袋を置く、といった使い方が基本になります。
また、買い物袋を荷室にそのまま置くと、 走行中のカーブや揺れで袋が倒れ、中身が散乱することがよくあります。 荷室が広くて奥行きがあるため、 奥に転がっていったリンゴや缶詰を取り出すのに、 荷室に上半身を大きく乗り込ませて手を伸ばす必要があります。
これらを解決するためには、 荷室にフックを取り付けたり、折りたたみ式の収納ボックスを常備して、 買い物袋を固定するなどの工夫が必須となります。
ランドクルーザーの荷室はアルファードやプラドと比べて狭い?
よく比較対象に挙がる「アルファード(ミニバン)」や、 兄弟車である「ランドクルーザープラド(150系)」と 荷室の広さを比較してみましょう。
| 車種 | 荷室の高さ(使い勝手) | 奥行き | 幅(タイヤハウス間) | 総合的な積載のしやすさ |
|---|---|---|---|---|
| ランドクルーザー300 | △(床が高く天井が近い) | ◎(非常に深い) | ◯(出っ張りあり) | ◯(SUVとしては優秀だが工夫が必要) |
| アルファード(現行) | ◎(圧倒的な高さと低床) | ◎(シートスライドで自由) | ◎(平坦で広い) | ◎(ミニバンの王様、積載力は最強) |
| プラド(150系) | ◯($300$より少し床が低め) | ◯(十分な深さ) | ◯(標準的な出っ張り) | ◯(5人乗りは非常に使いやすい) |
ミニバンであるアルファードと比較すると、 積載のしやすさと絶対的な容量では「完敗」です。
アルファードは床が低くスライドドアからでも荷物を積めるのに対し、 ランドクルーザーは高い位置まで荷物を持ち上げる必要があります。 高さのある観葉植物や、自転車などをそのまま立てて積むことは、 ランドクルーザーではほぼ不可能です。
一方、旧型のプラド(150系)と比較した場合、 車体サイズが大きくなった新型ランドクルーザー(300/250)の方が 奥行きや幅は広くなっています。
しかし、サードシートの格納方法がプラドの横跳ね上げ式から、 新型の床下格納へと変更されたことで床面の位置が高くなったため、 「プラドの方が天井が高くて縦の荷物を積みやすかった」と感じるケースもあります。
荷室の高さ・奥行き・開口部で使い勝手に差が出るポイント
荷室の使い勝手を決定づけるのは、 単なる容量(L)ではなく、「開口部の形状」と「サイズ感」です。
ランドクルーザーのバックドアは非常に大きく開きます。 しかし、開口部の下端(荷物を載せる入り口)が 地面からかなり高い位置にあります。
この高さは、重いキャンプ用のクーラーボックスなどを載せる際、 腰を痛める原因になりかねないため注意が必要です。
また、開口部の形状は完全な長方形ではなく、 車のデザイン上、上に行くほど狭くなる台形のような形をしています。 そのため、荷室の内寸の幅は広くても、 「入り口の幅が狭くて、四角い大きな箱が入らない」という現象が起きます。
奥行きについては、セカンドシートを立てた状態でも 約1m前後の奥行きがあるため、スキー板や釣り竿などの 長尺物を斜めに置くことができます。
しかし、奥行きがありすぎるために、 荷室の奥深く(セカンドシートの背もたれ側)に置いた荷物を取る際、 衣服がリアバンパーに擦れて汚れてしまう、というデメリットもあります。
バンパーガードなどのプロテクターを貼っておくことも、 日常の使い勝手を守るための知恵と言えます。
ランドクルーザーでキャンプや旅行に行く人が後悔しないための積載ポイント
ランドクルーザーの真骨頂は、大自然の中へ繰り出すアウトドアシーンです。 しかし、その積載のクセを理解していないと、キャンプ当日の朝に 「荷物が全部載らない!」とパニックになり、せっかくの旅行が台無しになりかねません。 ここでは、キャンプ道具や旅行の荷物を賢く、効率的に積むための具体的なテクニックや、 後悔しないための事前チェックポイントを詳しく提案します。
【この記事でわかること】
- ファミリーキャンプ(4人分)を想定した、ランクル専用のリアルな積載限界目安
- 重いクーラーボックスや長尺のテント、チェアをスマートに配置する「積載の黄金ルール」
- 荷物過多を劇的に解決する、ルーフキャリアやヒッチキャリアの導入メリットと注意点
- ランドクルーザーでの車中泊を成功させるための、床の段差対策と快適空間の作り方
ランドクルーザーにキャンプ道具はどれくらい積める?
「ランドクルーザーなら、ファミリーキャンプ(4人家族)の 道具が一式まるごと余裕で載るはず!」
そう思われがちですが、 実際には「かなり工夫を凝らしたパズル」が必要です。
4人分のキャンプ道具となると、以下のアイテムが必須になります。
- ツールームテント(大型のシュラフやマット 4)
- 30L以上のハードクーラーボックス
- テーブル、チェア 4
- 焚き火台、バーベキューコンロ
- ランタン、クッカー類
- 各自の着替えや防寒着、食材など
これらを無計画にランドクルーザー(5人乗車時)の荷室に載せると、 あっという間に天井まで荷物が埋まり、 後方のバックミラーが全く見えなくなります。
特に、最近トレンドの「おしゃれで頑丈だけど、かさばるギア」 (アイアン製のテーブルや、肉厚なハードクーラー)を多用すると、 2~3人でのキャンプが積載の限界になってしまいます。
キャンプ道具をフルに積載したい場合は、 ソフトギア(衣類やシュラフなど)を隙間に詰め込み、 ハードボックスの中に細かい道具を集約させるなど、 積載のシステム化が不可欠です。
テント・クーラーボックス・チェアを積む時に注意したいこと
キャンプ道具をスムーズに、そして安全に積むためには、 「載せる順番」と「重量のバランス」を意識した黄金ルールがあります。
まず、大前提として、 「重くて硬いもの」を一番下に、かつ「車の中心(奥側)」に置きます。 これには、車の走行安定性を保つ(重心を下げる)目的と、 急ブレーキ時の荷崩れを防ぐ目的があります。
具体的な配置のコツは以下の通りです。
- クーラーボックス: 重たいクーラーボックスは、一番下に置くのが基本です。 ただし、キャンプ場へ向かう途中でスーパーに寄り、 食材を買い足して保冷剤を入れる作業が発生します。 そのため、奥深くではなく「バックドアのすぐ手前側」に配置しましょう。
- テントやタープ(長尺物): これらは重くて長さがあります。 荷室の最下部、かつセカンドシートの背もたれにぴったり沿わせるように 横向きにスライドさせて配置します。 これにより、他の荷物を支える土台(ベース)が完成します。
- アウトドアチェア: 折りたたみ式のチェアは、隙間を埋めるのに最適です。 荷室の左右にあるタイヤハウスの上のデッドスペースや、 積み上げた荷物の一番上の隙間に、 滑り込ませるようにして配置すると無駄がありません。
このように、現地に到着した後に「最初に使うもの(設営道具)」が 手前や上にくるように、逆算して積み込むことも重要なポイントです。
家族4人旅行で荷室が足りなくなるケースとは?
観光や実家への帰省など、家族 4人での通常の旅行であれば、 ランドクルーザーの荷室容量で基本的には問題ありません。 しかし、特定のシチュエーションでは、途端に容量不足に陥ります。
代表的なのが「冬の旅行」と「お土産の大量購入」です。
冬の旅行は、スキーやスノーボードなどのアクティビティがなくても、 ダウンジャケットや厚手のセーターなどの防寒着が人数分必要です。 これらは非常に体積が大きく、 バッグが普段の $1.5\text{ 倍} \sim 2\text{ 倍}$ 近くに膨れ上がります。
さらに、子どもたちのスノーブーツや防寒用具をプラスすると、 普段は余裕のある荷室が、出発時点でパンパンになってしまいます。
また、旅行先でお土産(大きな箱菓子や特産品)をたくさん買った際、 「せっかく買ったのに、もう入れるスペースがない…」 と困り果て、足元やシートの隙間に無理やり押し込む羽目になります。
旅先での快適さを保つためにも、 出発時の積載率は「最大でも $7\text{ 割}$ 程度」に抑えておき、 不測の事態や買い物のための「マージン(空きスペース)」を 残しておくことが、ベテラン旅行者の鉄則です。
ゴルフバッグや大型荷物を積む時の積載イメージ
ランドクルーザーのオーナーの中には、 ゴルフやマリンスポーツなどの趣味を楽しむ方が大勢います。 こうした大型の趣味の荷物を積む際の、具体的な積載イメージを解説します。
まず、ゴルファーにとって最も気になる「ゴルフバッグ」についてです。
$9.5\text{ インチ}$ の大型キャディバッグを積む場合、 タイヤハウスの張り出しがあるため、 真横の状態で床面にそのまま置くことはできません。
バッグを積む際は、斜めに立てかけるようにして置くか、 セカンドシート(2列目)の片側を前方に倒して、 縦方向に突き通すように積む必要があります。
もし 3~4人でゴルフに行く(バッグも 3~4個積む)場合は、 以下のような手順で積載します。
- 2列目シートの「4:6」の「4」の側(短いほう)を倒す。
- そこからバッグを縦に滑り込ませて重ねていく。
- 空いた左右の隙間に、着替え用のボストンバッグやシューズケースを詰める。
参照元:トヨタ自動車公式サイト「ランドクルーザー300 室内・スペース」
この方法であれば、大人3人が快適に乗車しつつ、 全員分のゴルフギアを綺麗に収めることができます。 何も工夫せずに真横に積もうとすると、1\text{ 個}$ 積んだだけで スペースが終わってしまうため、シートアレンジの活用が必須です。
荷室を広く使うなら3列目シートの使い方が重要
7人乗り仕様(3列シート)を所有している場合、 この3列目シートを「どう扱うか」が、 荷室の広さを大きく変化させる鍵を握っています。
前述の通り、現行のランドクルーザーは 3列目シートが「床下格納」となっています。 これ自体は非常にスマートで、すっきりした荷室が作れます。
しかし、床下にシートを畳み込んでいるため、 実はその床下部分に「わずかな隙間や凹凸」が存在します。
細かなネジや、子どもがこぼしたお菓子のゴミ、 キャンプ用の細かいペグ(テントピン)などが その格納部の隙間に落ち込んでしまうと、 取り出すのが非常に困難になります。
そのため、3列目シートを格納した状態で荷室を常用する場合は、 市販の「ラゲッジマット(防水・防汚仕様)」を 上から 1枚敷いておくことを強く推奨します。
これによって、隙間へのゴミの落下を防ぐだけでなく、 濡れた荷物や泥のついた靴などを 気にせずガンガン載せることができるようになります。
3列目の存在を「完全に隠して平坦な床を作る」という意識が、 実用的な大容量空間を手に入れるための近道です。
ルーフボックスや収納グッズを使えば荷室の狭さは解決できる?
どうしても車内の荷室スペースが足りないと感じる場合、 ランドクルーザーの「外の空間」を活用する社外パーツや、 内側の便利グッズの導入を検討してみましょう。
最も効果的で人気があるのが「ルーフキャリア」と「ルーフボックス」です。
天井の上に巨大な収納スペースが出現するため、 テントやシュラフ、チェアといった「かさばるけれど比較的軽いもの」を すべて上に逃がすことができます。 これだけで、車内の荷室は驚くほどガラガラになります。
ただし、ルーフボックスの導入には、以下の注意点があります。
- 全高の増加: もともと全高が約 1.9m以上あるランドクルーザーに キャリアとボックスを載せると、全高が 2.2m~2.3mに達します。 これにより、ショッピングモールの立体駐車場や、 自宅のカーポートに入らなくなるリスクが極めて高くなります。
- 空気抵抗と風切り音: 高速道路を走行する際、 ゴロゴロという風切り音が大きくなり、燃費も若干悪化します。
もし屋根の上が難しい場合は、「ヒッチキャリア(背面キャリア)」も手です。 車の後部の牽引フックに取り付けるラックですが、 こちらは荷物の落下やナンバープレートの隠蔽など、 道路交通法上の注意点をクリアする必要があります。
それぞれのメリットとデメリットを天秤にかけ、 自分のライフスタイルに最適な外付け収納を選びましょう。
ランドクルーザーの荷室で車中泊はできる?段差や広さの注意点
本格的なオフローダーであるランドクルーザーを使って、 気軽に旅を楽しむ「車中泊」に憧れる方は多いです。 結論から言うと、ランドクルーザーでの車中泊は可能ですが、 いくつかの「段差」と「高さ」の対策が必要です。
まず、5人乗り・7人乗りに関わらず、 セカンドシートを前方に倒しただけでは、 完全に真っ平ら(フルフラット)な床にはなりません。
シートの背もたれの厚みがあるため、 荷室の床面と、倒したシートの背もたれの間に、 約5cm~10cm前後の「段差」や「緩やかな傾斜」が生じます。
この状態のまま薄い寝袋を敷いて寝ようとすると、 夜中に腰や背中が痛くなり、全く眠れない夜を過ごすことになります。
車中泊を成功させるためのステップは以下の通りです。
- 段差の解消: 硬めのウレタン製クッションや、折りたたんだブランケットを 段差の窪みに敷き詰め、極力平らにします。
- 極厚マットの導入: その上に、厚さ 8cm~10cm以上の「車中泊専用インフレーターマット」を 敷き詰めます。この厚みがあれば、下の凹凸を完全に消し去ることができます。
- 高さの圧迫感への慣れ: マットを敷くと、天井までの距離がさらに近くなります。 車内で上半身を起こして「座る」と、頭が天井に当たってしまうため、 基本的には「寝るためだけの空間」と割り切る必要があります。
適切なグッズを用意し、事前のシミュレーションをしておけば、 災害時の避難場所としても役立つ、頑丈で安全な車中泊スペースが完成します。
荷室が狭いと感じる人と十分に使える人の違い
同じランドクルーザーに乗っていても、 「狭くて実用に耐えない」と愚痴をこぼす人と、 「何でも載るし、本当に最高の車だ!」と大満足している人がいます。 この両者の違いは、どこにあるのでしょうか。
その答えは、「荷物のパッキング(整理整頓)の思想」にあります。
「狭い」と感じる人の多くは、 スーパーの買い物袋や、柔らかくて形状がバラバラなソフトバッグ、 形が歪なキャンプギアを、そのまま荷室に 「放り込む(投げ入れる)」ような使い方をしています。
これだと、荷物同士の間に大きなデッドスペース(空気の隙間)が無数に生まれ、 実質的な積載量が半分以下に低下してしまいます。
一方、「十分に使える」と話す人は、 「ハードコンテナ(頑丈な収納ボックス)」を賢く活用しています。
例えば、「トランクカーゴ」や「頑丈ボックス」と呼ばれる、 スタッキング(積み重ね)ができる四角い収納箱を数個用意し、 その中に細かいギアや衣類をすべて詰め込みます。
荷室には、その真四角なボックスを ブロックのように隙間なく並べ、その上にさらに重ねて積んでいきます。 デッドスペースを限界までゼロにするパズルを実行しているため、 車内の空間を $100\%$ 使い切ることができるのです。
道具を詰め込む「箱」を統一する。 このシンプルなアプローチが、ランクルの積載力を $1.5\text{ 倍}$ にする魔法です。
ランドクルーザーを買って後悔しないために確認すべき積載チェック
車は非常に高価な買い物です。 「納車された後に荷物が載らなくて後悔した…」という事態は、 絶対に避けなければなりません。 購入を決断する前に、以下の「積載チェックリスト」を実行してください。
- [ ] 現在のメイン荷物のサイズを測る 現在持っているベビーカー、ゴルフバッグ、 キャンプ用の大型テントなどの「3 大かさばる荷物」の 全長・幅・高さを正確にメジャーで測定しておきましょう。
- [ ] ディーラーの試乗車に実際に載せてみる 営業マンに事前に「実際に使っている荷物を載せて試したい」と相談すれば、 快く協力してくれるケースがほとんどです。 ベビーカーなどを実際に持ち込んで、載せ下ろしの作業を体験しましょう。
- [ ] 自宅の駐車スペース(後方の壁)の距離を確認する ランドクルーザーのバックドアは非常に大きいため、 ドアを開けるのに後ろに約 1m以上のスペースが必要です。 自宅の駐車場で、車を停めた状態でバックドアが全開にできるか、 日常の荷物の出し入れに支障がないかを必ず確認します。
- [ ] 「5人乗り」と「7人乗り」の実物を見比べる シートを格納した状態での床面の高さの違いを、 自分の目で見て、触って、その高低差を体感してください。
この 4つのチェックを行っておけば、 納車後に「こんなはずじゃなかった」と後悔するリスクを、 限りなくゼロに抑えることができます。
ランドクルーザー 荷室 狭いと感じる前に知りたい注意点【まとめ】
- 頑丈な「ラダーフレーム構造」の影響で床面が高く、天井までの室内高が数値より低めである
- 左右の大きな「タイヤハウスの出っ張り」が、荷室の有効な横幅を大きく制限している
- 3列目シート使用時(人乗車時)の荷室容量はわずか約 170L強で、軽自動車並みの極小スペースである
- 3列シート車(7人乗り)はシートを床下に収納するため、5人乗り仕様よりも荷室の床面が高くなる
- 5人乗り仕様(2列シート)は最初から 3列目がないため床面が低く、荷室の使い勝手と容量で圧倒的に優れる
- 大型スーツケースは寝かせて積み重ねる必要があり、後方視界を遮らない「安全な積載高さ」の工夫が必要
- 開口部が地上から約 90cmと非常に高いため、ベビーカーや重いクーラーボックスの持ち上げは重労働になる
- ミニバンのアルファードのような「低床・大容量」の積載性をランドクルーザーに求めてはいけない
- キャンプ道具を大量に積む際は、四角い「ハードコンテナ」を使ったブロック積みのパズルが必須である
- 車内スペースが限界を迎えた場合は、全高や風切り音のデメリットを理解した上でルーフボックスを検討する

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