私は自動車業界で長年プロライターとして活動し、多くの方々から「シンプルで分かりやすい」と評価されてきました。レクサスは多くのドライバーにとって憧れのブランドですが、賢く手に入れるなら「中古車」が断然おすすめです。特に人気のあるIS、RX、NX、LSの4車種は、グレードによってその魅力が大きく異なります。
このブログでは、私が長年の経験で培った知識を基に、中古レクサスを選ぶ際に失敗しないためのグレード選びの基本から、各車種でおすすめできる具体的なグレードまでを、専門家としての視点で徹底的に解説します。単に価格が安いからという理由で選ぶのではなく、性能、装備、そして将来の維持費までを見据えた、あなたにとって最適な一台を見つけるための道筋を示します。
【この記事で分かること】
- 中古レクサスを選ぶ際に失敗しないための年式や走行距離の具体的な目安
- 人気車種IS、RX、NX、LSそれぞれのモデル別でおすすめできる最強グレード
- グレードの違いによって生じる走行性能や快適装備、そして維持費の具体的な差
- レクサス独自の認定中古車制度やメーカー保証を賢く利用するメリット
中古レクサスのおすすめグレードを選ぶ前に知っておくべき基本ポイント
レクサスの中古車選びは、単に「価格」や「車種」で決めるものではありません。その後のカーライフの満足度を大きく左右するのが「グレード」の選択です。中古車市場では、新車時のオプション装備や人気の違いから、同じ車種でもグレードによって驚くほど価格差が開くことがあります。
この章では、レクサスの中古車がなぜ人気なのか、そしてグレードの違いが具体的に何を意味するのか、購入前に必ず押さえておくべき基本的な知識を解説します。これらの基本を理解することで、中古車選びの失敗リスクを最小限に抑え、プロ並みの視点で最適な一台を見極めることができるようになります。
レクサス中古車が人気を集める理由とは?
レクサスの中古車が市場で高い人気を誇る背景には、単なるブランドイメージだけではない、確かな理由が存在します。まず、レクサス車は新車価格が高価であるため、中古車になることで一気に手の届く価格帯まで下がり、価格以上の高い満足度を得られる「コスパの良さ」が際立ちます。これは、特に初めてレクサスを所有したいと考える方にとって大きな魅力です。
また、レクサスはトヨタの高級車部門として、その製造品質と信頼性が非常に高い水準にあります。エンジンやトランスミッションなどの主要機関の耐久性は折り紙付きであり、中古車であっても大きなトラブルに見舞われるリスクが少ないとされています。さらに、高級車ならではの丁寧なオーナーによる利用履歴が多いことも、中古車の状態が良い傾向にある一因です。
内装の高級素材や、塗装の品質も高いため、年数が経過しても劣化しにくく、中古車であっても新車に近い満足感を得られることが多いのです。これらの要素が組み合わさることで、レクサスの中古車は「品質と価格のバランスが取れた賢い選択」として、多くのユーザーから選ばれ続けているのです。
グレードの違いで走行性能や装備はどう変わる?
レクサスにおけるグレードの違いは、単に内装の素材が変わるというレベルの話ではありません。それは、車の「性格」そのものを決定づける重要な要素となります。大まかに分けると、レクサスでは「標準(ベースグレード)」「Version L」「F SPORT」の3系統が主要です。
標準グレードはレクサスの基本性能と快適性を備え、日常使いに十分な品質を提供します。一方、Version L(バージョンL)は、より高級で快適性を追求したグレードであり、本革シートや上質なウッドパネルなどの内装、後席の快適性を高める装備、そして最新の安全装備が充実しているのが特徴です。特に長距離移動が多い方や、乗車する機会が多いご家族がいる場合に選ばれることが多いです。
対照的に、F SPORT(Fスポーツ)は、レクサスの走行性能を最大限に引き出したスポーティなグレードです。専用のエアロパーツやメッシュグリルといった外装デザインに加え、専用チューニングされたサスペンションや、よりダイレクトな操作感を提供するステアリングなど、運動性能を高めるための装備が多数採用されています。中古車市場でも、このF SPORTは走行性能を重視するドライバーから非常に高い人気があります。グレード選びは、あなたが車に何を求めるか—快適性か、それとも走行の楽しさか—を明確にして行うべきです。
グレードによる主な装備の違いを以下の表にまとめました。これはあくまで一般的な傾向であり、車種や年式によって細かな装備は異なります。
| グレード系統 | 走行性能の傾向 | 内装・快適装備の傾向 | 中古車での主な価格帯 |
| 標準 | 快適性重視、バランスの取れた乗り心地 | 合成皮革シート、標準的なナビ・オーディオ | 最も手頃 |
| Version L | 乗り心地重視、上質な静粛性 | セミアニリン本革シート、電動リクライニングなど快適装備多数、高機能オーディオ | 標準よりやや高め |
| F SPORT | 運動性能重視、専用サスペンション | スポーツシート、専用アルミペダル、専用メーター、専用LFAの流れを汲む走行フィーリング | 標準より高い、人気度により変動 |
中古レクサスで失敗しやすい選び方とは
中古レクサスを探す際に、多くの方が陥りがちな失敗パターンがいくつか存在します。最も多いのは「価格の安さ」だけに注目してしまうことです。レクサスのような高級車は、価格が極端に安い場合、いくつかのリスクを抱えている可能性があります。例えば、修復歴がある車、水害車、または正規ディーラーでのメンテナンス履歴(整備記録簿)が欠けている車などです。特に、走行距離が非常に少ないにもかかわらず、年式が古い車は、エンジンオイルやゴム部品の劣化が進んでいる可能性があり、購入後の思わぬ出費につながることがあります。
次に注意すべきは、新車時に装着された「オプション」を見落とすことです。レクサスは、ナビゲーションシステムや安全装備など、重要な機能がオプション設定になっているケースが少なくありません。例えば、ブラインドスポットモニター(BSM)や、先進の運転支援機能など、現在の運転で非常に有用な装備がベースグレードには付いていないことがあります。
中古車ではこれらのオプションが追加料金なしで手に入ることが最大のメリットの一つですから、希望する装備が確実に付いているかを細かく確認することが重要です。単にグレード名だけで判断せず、車の装備リスト(スペックシート)を隅々まで確認し、自分に必要な機能が揃っているかを見極めることが、失敗しない中古車選びの鍵となります。
購入時に確認すべき「年式」と「走行距離」の目安
中古レクサスの価値を判断する上で、年式と走行距離は切っても切り離せない重要な要素です。プロの視点から見ると、レクサスのような耐久性の高い高級車は、一般の国産大衆車よりも走行距離の許容範囲が広いと言えます。しかし、購入後の安心感を考慮すると、やはり一定の目安を知っておくべきです。
まず「年式」についてですが、レクサスは数年ごとにマイナーチェンジや改良を実施しています。特に安全装備(Lexus Safety System +など)は進化が著しいため、最低でも「現行モデルの前期型」以降を選ぶと、最新に近い技術を享受できるメリットがあります。例えば、2018年以降のモデルであれば、より高度なプリクラッシュセーフティシステムなどが搭載されている可能性が高まります。
次に「走行距離」ですが、レクサスの場合、新車登録から3年落ちで走行距離が3万km〜5万km程度の車両が最もバランスが取れていると私は考えます。この範囲であれば、価格が新車時から大きく下がりつつも、消耗品の交換サイクルを過ぎていないことが多く、状態も良好な個体が多い傾向にあります。逆に、10万kmを超えた車もメンテナンス次第では問題ありませんが、ブレーキ周りやサスペンション、駆動系のパーツ交換が近づいている可能性を考慮し、購入後の整備費用を予算に組み込んでおくべきでしょう。
| 年式と走行距離の目安 | 特徴とメリット | 注意点とチェック項目 |
| 3年落ち/3万〜5万km | 価格と状態のバランスが最も良い。メーカー保証が残っている場合も。 | 人気グレードは価格が高止まりする傾向。 |
| 5年落ち/5万〜7万km | 価格が大幅に下がり、手頃感が増す。多くの部品は交換時期ではない。 | タイヤ、バッテリーなどの消耗品の状態を細かくチェック。 |
| 7年落ち以上/10万km超 | とにかく価格を抑えたい方向け。フラッグシップモデルも狙いやすい。 | 大規模整備(タイベル交換など)の有無、整備記録簿の完全性を確認。 |
メーカー保証や認定中古車制度を活用するメリット
中古レクサスを購入する上で、他のブランドにはない最大のメリットの一つが、レクサス独自の「認定中古車(CPO: Certified Pre-Owned)」制度です。この制度は、レクサスが定める厳しい基準をクリアした車両のみが認定され、その品質は新車に極めて近いと評価されています。中古車であっても安心感を求めるならば、このCPO制度の活用は必須です。
CPO車両の最大のメリットは、購入後も手厚い保証が付帯することです。具体的には、納車日から2年間、走行距離無制限の保証が付くことが多く、万が一の故障やトラブルの際も、全国のレクサス正規ディーラーで無償修理を受けることができます。これは、一般的な中古車販売店での保証と比較して、保証範囲の広さと対応の迅速さにおいて格段に優れています。高級車であるレクサスは、一度の修理費用が高額になりがちなため、この充実した保証は購入後の維持費に対する大きな安心材料となります。
さらに、CPO車両は、専任のテクニシャンによる12品目・90項目以上の厳密な点検・整備が実施されており、エンジンオイルやフィルターなどの消耗品も交換済みで引き渡されるため、購入後すぐに費用をかけて整備する必要がほとんどありません。こうした品質への徹底したこだわりと、オーナーに対する手厚いサポートこそが、中古レクサスを賢く、そして安心して手に入れるための最良の方法だと断言できます。
中古レクサスのおすすめグレードを見極めるコツ
数多く存在するレクサスのグレードの中から「おすすめ」を見極めるには、単に豪華な装備が付いているかどうかだけでなく、中古車市場における「リセールバリュー(再販価値)」を考慮に入れることがプロの鉄則です。リセールバリューが高いグレードは、次に車を買い替える際にも高く売却できるため、実質的な保有コストを抑えることができます。
リセールバリューの高さ
リセールバリューが高い傾向にあるのは、圧倒的に「F SPORT」と「人気オプション装着車」です。F SPORTは、そのスポーティなデザインと走行性能から常に一定の需要があり、特に若い世代のドライバーから高い人気を誇るため、中古車市場での回転率が高く、結果的に高値で取引されやすいのです。また、パノラマルーフ、マークレビンソンなどの高級オーディオ、3眼フルLEDヘッドランプといった人気オプションが装着されている車両も、中古車になった際、買い手から強く求められるため、価格が下がりにくい傾向にあります。
走行性能と快適性のバランス
ファミリー層や長距離ドライブを重視する方には、Version Lの快適装備は非常に魅力的です。しかし、中古車価格とリセールバリューのバランスを考えると、あえてF SPORTを選び、乗り心地の硬さが気になる場合は、純正のランフラットタイヤから一般的な高性能タイヤに交換するという方法もあります。これにより、スポーティな外観とリセールを確保しつつ、乗り心地を改善できます。中古車だからこそできる、グレードの「良いとこ取り」を狙うのが賢い選択と言えるでしょう。
グレードによる維持費・燃費・快適性の違い
レクサスのグレード選びは、購入費用だけでなく、所有している間の「維持費」や「快適性」にも直接的に影響を及ぼします。特に、税金と燃費、そして消耗品コストについては、購入前にしっかりとシミュレーションしておく必要があります。
維持費と税金
レクサス車は排気量によって自動車税が決まります。例えば、IS200t(現IS300、2.0Lターボ)とIS350(3.5L自然吸気)では、排気量が大きく異なるため、年間の自動車税が数千円単位で変わってきます。中古車では、ターボモデルの方が税制面でのメリットがあることが多いです。また、F SPORTグレードに多い大径タイヤ(例:20インチ)は、タイヤ交換時の費用が高くなる傾向があり、これも隠れた維持費となります。
燃費と燃料の種類
燃費性能については、ハイブリッドモデル(例:RX450h、NX300h)が圧倒的に有利です。Version LとF SPORTで燃費に大きな差はありませんが、ハイブリッドモデルは、街乗りでの燃費効率が非常に高く、ガソリン代を大幅に節約できます。特に年間の走行距離が多い方にとっては、ハイブリッドモデルのVersion Lを選ぶことで、最高の快適性と経済性を両立させることができます。
グレードごとの維持費・燃費の比較(代表的なモデルでの概算)
| グレード系統 | 燃料種別 | 実燃費(WLTCモード近似値) | 年間自動車税目安(3年超車) | 快適性の傾向 |
| IS300h Version L | ハイブリッド(レギュラー/ハイオク) | 15〜17km/L | 約39,500円(2.5L以下) | 静粛性・乗り心地重視、上質な内装 |
| IS300 F SPORT | ガソリン(ハイオク) | 10〜12km/L | 約39,500円(2.0L以下) | スポーティな乗り味、専用シートのホールド性 |
| RX300 F SPORT | ガソリン(ハイオク) | 9〜11km/L | 約43,500円(2.5L以下) | 大径タイヤによる多少の硬さ、スポーティなデザイン |
| RX450hL Version L | ハイブリッド(ハイオク) | 13〜15km/L | 約43,500円(3.5L以下) | 圧倒的な静粛性、三列シートオプションあり、豪華な内装 |
車種別に見るレクサス中古おすすめグレード徹底比較【IS・RX・NX・LS】

ここからは、レクサスの中でも特に人気の高い4車種、「IS」「RX」「NX」「LS」について、中古車として狙うべき具体的なおすすめグレードと、そのモデル特有の注意点をプロの視点から徹底比較していきます。各車種の特性を理解し、自分のライフスタイルに合った最適な一台を見つけるための情報が満載です。
この比較表は、単なるスペックではなく、中古車市場での人気度や実用性、そしてリセールバリューを総合的に評価した結果に基づいています。どの車種も魅力的な選択肢ですが、グレードの選択一つで、その車の評価は大きく変わります。
【以下で分かること】
- IS、RX、NX、LSそれぞれの車種で最も「コスパが良い」または「満足度が高い」中古グレード
- 各車種のグレード固有の走行性能、内装の豪華さ、そして安全装備の違い
- 中古車として流通量が多く、安心して選びやすいモデルと避けるべき年式
- フラッグシップモデルLSの維持費を抑えながら所有するための現実的な方法
【レクサスIS】中古でおすすめのグレードと注意点
レクサスISは、Cセグメントのスポーツセダンとして、BMWの3シリーズやメルセデス・ベンツのCクラスに対抗するために開発されました。その魅力は、何と言っても「ドライバーズカー」としての高い走行性能と、セダンらしい端正なデザインにあります。中古市場でISを選ぶ際、私が最もおすすめしたいのは、モデル後半の2017年以降に登場したIS300 F SPORTです。
IS300は、それまでのIS250(V6 2.5L自然吸気)やIS200t(2.0Lターボ)の後継として登場したモデルであり、2.0Lターボエンジンは十分にパワフルでありながら、自動車税の面で3.5LのIS350よりも経済的です。このエンジンとF SPORTが組み合わさることで、ISの持つ本来のスポーティなハンドリング性能を最大限に楽しむことができます。F SPORT専用のサスペンションは、ワインディングロードでは極上の安定感を発揮し、その専用デザインも相まって、中古車としてのリセールバリューも非常に高い水準を維持しています。
ただし、注意点として、F SPORTの専用シートはホールド性が高い反面、体型によっては窮屈に感じる方もいるかもしれません。また、ISのハイブリッドモデルであるIS300hも燃費性能では非常に優れていますが、走行性能を重視するISにおいて、F SPORTのようなキャラクターが明確なモデルの方が、レクサスISという車を楽しむ上では満足度が高いと私は考えます。
中古車を選ぶ際には、2017年以降の後期型モデルで、LEDヘッドライトやナビゲーションシステムのバージョンが新しいものを狙うと、古さを感じさせずに長く乗ることができます。特に、パノラミックビューモニターなどの駐車支援装備は、後付けが難しいため、オプション装着車を探すべきです。
| おすすめモデル | グレード | エンジン/駆動 | 特徴とおすすめポイント |
| 2017年式以降 | IS300 F SPORT | 2.0Lターボ/FR | スポーティな走行性能とデザイン、高いリセールバリュー。経済性も良好。 |
| 2013年式以降 | IS300h Version L | 2.5Lハイブリッド/FR | 優れた燃費性能と静粛性。長距離移動が多い方や快適性を重視する方に最適。 |
| 注意点 | 初期型(〜2016年)は安全装備が旧世代の可能性があり、要確認。 |
【レクサスRX】高級SUVのおすすめグレード3選と選び方
レクサスRXは、高級クロスオーバーSUVのカテゴリーを確立したモデルであり、レクサスの販売台数を支える屋台骨の一つです。その人気の秘訣は、高級セダンのような乗り心地と、SUVならではの視点の高さ、そして広大な室内空間を両立している点にあります。中古市場でRXを選ぶ場合、その多様なグレード構成から、選択肢を絞り込むことが重要になります。私は主に「RX450h Version L」「RX300 F SPORT」「RX450hL」の3つをおすすめします。
RX450h Version L
まず、最もバランスが取れており、多くの方に満足いただけるのがRX450h Version Lです。450hは3.5Lエンジンとハイブリッドシステムを組み合わせ、力強い加速性能と優れた燃費性能を両立しています。Version Lは、セミアニリン本革シートや充実した後席装備など、RXの高級感を最も体現しているグレードであり、特に家族での利用や、ビジネスでの送迎を考える方に最適です。中古車としての流通量も多く、良質な個体を見つけやすいのもメリットです。
RX300 F SPORT
次に、スポーティな走りを楽しみたい方におすすめなのがRX300 F SPORTです。RX300は2.0Lターボエンジンを搭載しており、ハイブリッドよりも軽快な走行フィールが特徴です。F SPORT専用の引き締まったサスペンションは、RXのボディサイズを感じさせないダイレクトな操作感を提供します。ただし、F SPORTは乗り心地がVersion Lに比べて硬めになる傾向があるため、試乗して乗り味を確認することが重要です。
RX450hL
最後に、多人数乗車を考慮するなら、3列シートを備えたRX450hLが唯一の選択肢となります。このモデルは、全長が延長されており、後席の居住空間を確保しています。ただし、3列目は緊急用と考えた方が良く、日常的な7人乗車には向いていませんが、いざという時に役立つ柔軟性を持っています。中古車としての流通量は少なめですが、特定の需要があるため、見つけたらすぐに検討すべきモデルです。
| おすすめグレード | エンジン/シート数 | おすすめの理由 | 中古車での注意点 |
| RX450h Version L | 3.5L HV/5人 | 燃費とパワー、快適性の黄金バランス。中古市場で流通量が多い。 | 人気のため、走行距離が少ない個体は高値安定。 |
| RX300 F SPORT | 2.0Lターボ/5人 | SUVとして異例のスポーティな走り。内外装のデザイン性が高い。 | 大径タイヤの交換費用や、乗り心地の硬さを確認。 |
| RX450hL | 3.5L HV/7人 | 唯一の3列シートオプション。多人数乗車の柔軟性が魅力。 | 3列目は実用性が限定的。後方視界の確認が必要。 |
【レクサスNX】中古市場で人気急上昇!おすすめグレード徹底比較
レクサスNXは、RXよりも一回りコンパクトなサイズ感でありながら、レクサスらしい高い質感と先進的なデザインを両立させたミドルサイズSUVです。都市部での取り回しの良さと、手頃な価格帯から、中古市場では現在、最も人気が急上昇している車種の一つと言えます。特に、初代モデル(2014年〜2021年)の中古車が今、非常にお買い得な価格帯に入ってきています。
初代NXの中古車でおすすめしたいのは、ずばりNX300h Version Lです。NX300hは、2.5Lエンジンをベースとしたハイブリッドシステムを搭載しており、非常に高い燃費性能と静粛性を実現しています。日常のストップ&ゴーが多い日本の道路事情において、このハイブリッドシステムは、ドライバーのストレスを大幅に軽減してくれます。Version Lは、ベースグレードと比較して、本革シート、パワーバックドア、高性能な安全装備などが標準装備されており、中古車としての満足度が非常に高いのです。
また、NXはターボモデルであるNX300(旧NX200t)も人気がありますが、ハイブリッドモデルに比べて燃費性能で劣る点と、エンジンの振動がわずかに伝わりやすい傾向があります。中古車として見た場合、ハイブリッドモデルの方が故障リスクも少なく、再販価値も安定しています。特に2017年以降のマイナーチェンジ後のモデルは、安全装備が「Lexus Safety System +」にアップデートされており、より高い安全性を求める方にはそちらをおすすめします。初代NXはデザインの古さを感じさせないため、年式が少々古くても、装備が充実したVersion Lを選ぶことで、十分満足のいくカーライフを送ることができるでしょう。
| おすすめモデル | グレード | エンジンタイプ | おすすめの利用シーン |
| 初代(2014-2021) | NX300h Version L | 2.5L ハイブリッド | 街乗り中心、燃費と高級感を両立したい方 |
| 初代(2014-2021) | NX300 F SPORT | 2.0L ターボ | スポーティな加速を求める方、デザイン重視の方 |
| チェックポイント | 2017年マイナーチェンジ後のモデルか、安全装備の有無。 |
【レクサスLS】フラッグシップモデルの狙い目グレードと維持費の実態
レクサスLSは、ブランドの最高峰に位置するフラッグシップセダンであり、その圧倒的な存在感、静粛性、そして最新技術の粋を集めた豪華装備は、まさに「移動する応接間」です。新車価格が高額なLSこそ、中古車で狙うことで最も高い満足度を得られる車種と言えます。特に現行モデル(5代目、2017年登場)の中古車が、今、手の届きやすい価格帯になってきています。
LSの中古車で狙うべきは、LS500h Iパッケージ(ハイブリッド)またはLS500 F SPORT(ターボ)です。フラッグシップモデルにおいては、装備が豪華であるほどリセールバリューが安定します。Iパッケージは、標準グレードとVersion Lの中間に位置するグレードであり、快適装備と価格のバランスが非常に優れています。特に、後席の快適性も考慮された内装は、長距離移動でも疲れを感じさせません。
LS500h(ハイブリッド)は、500(3.5L V6ツインターボ)に比べて車両価格は高めですが、LSの核となる「静粛性」と「滑らかな走り」を最大限に享受できるため、LSの哲学を求める方には最良の選択です。また、維持費の面でも、ハイブリッドシステムは燃費が良く、結果的に燃料費を抑えられます。LSは新車時の価格が高いため、一般的な中古車よりも「認定中古車(CPO)」を選び、充実した保証を付けて乗ることが、高額になりがちな修理費用への備えとして賢明な選択となります。
フラッグシップモデルを維持する際の実態として、オイル交換などの基本整備は高額ではありませんが、電子制御サスペンションや複雑な電装系の修理・交換費用は一般的な車種の比ではないため、CPO保証は「安心を買う」ための必須条件だと考えます。
| おすすめグレード | エンジン/特長 | 狙い目の中古年式 | 維持費のポイント |
| LS500h Iパッケージ | 3.5L HV/ハイブリッド | 2018年以降 | 燃費は良好だが、複雑な機構を持つためCPO保証は必須。 |
| LS500 F SPORT | 3.5L V6ターボ/ターボ | 2018年以降 | スポーティなLSを求めるならこれ。税金面での優位性はない。 |
| LS500h Version L | 3.5L HV/ハイブリッド | 2019年以降 | 最上級の快適装備。中古車として価格は高めだが、満足度は最高。 |
レクサス中古グレード別おすすめ装備ランキング
中古レクサスを選ぶ際、グレード自体だけでなく、新車時に装着されたオプション装備の有無が、車の魅力度とリセールバリューを大きく左右します。特にレクサスは、必須級の装備がオプション扱いになっていることが多いため、これらの装備が付いているかどうかを徹底的に確認することが、中古車選びを成功させる鍵となります。プロの視点から、特に重要度の高い装備をランキング形式でご紹介します。
第1位:先進の安全装備(Lexus Safety System +)
何よりも優先すべきは、安全装備です。レクサスは年式によって「Lexus Safety System +」のバージョンが異なります。
目線の固定: 後期モデルのLSS+では、歩行者や昼夜の自転車運転者検知機能が向上しており、運転中の安心感が格段に向上します。中古車を探す際は、必ず最新に近いバージョンのLSS+が搭載されているかを確認しましょう。
第2位:マークレビンソン プレミアムサラウンドサウンドシステム
レクサスの快適性を語る上で欠かせないのが、専用開発されたマークレビンソンオーディオです。
臨場感ある音響: このオーディオシステムは、車内空間に最適化されており、クリアで臨場感あふれるサウンドを提供します。音楽好きの方にとっては、このオプションが付いているだけで、中古車価格が多少高くても十分に価値があります。リセールバリューにも大きく貢献する人気オプションです。
第3位:3眼フルLEDヘッドランプ
特にISやRXなどの人気車種において、標準のヘッドライトと3眼LEDヘッドランプでは、車の「顔つき」が大きく変わります。
デザインと視認性: 3眼LEDは、レクサスらしいシャープで先進的なデザインを強調するだけでなく、夜間の視認性も向上させます。この装備が付いているだけで、中古車の見た目の古さを感じさせにくくなります。
第4位:パノラマルーフ(ムーンルーフ)
特にSUVモデルであるRXやNXで非常に人気の高いオプションです。
開放感の創出: 室内が明るくなり、後席の乗員にも高い開放感を提供します。ファミリー層からの需要が高く、リセールバリューも安定しています。ただし、ルーフを開ける機会が少ない方は、装備の有無を慎重に判断しても良いでしょう。
| 装備名 | おすすめ度 | 装着メリット | 中古車市場での評価 |
| Lexus Safety System + 最新版 | ★★★★★ | 事故リスクの軽減、最新の運転支援機能 | 必須装備、付帯しているとリセール◎ |
| マークレビンソン | ★★★★☆ | 最高の音響体験、高い満足度 | 付加価値大、オーディオ好きには垂涎 |
| 3眼フルLEDヘッドランプ | ★★★★☆ | 優れた視認性とデザイン性、車の格上げ | 見た目の古さを感じさせない、人気が高い |
| パノラマルーフ | ★★★☆☆ | 開放感の向上、後席の快適性 | 特にSUVで需要が高い、ファミリー層に人気 |
価格帯別おすすめグレード|300万円・400万円・500万円台で狙うなら
中古レクサスは価格帯によって狙える車種や年式、そしてグレードが大きく変わってきます。予算の上限を決めている方のために、プロの視点から、それぞれの価格帯で最も「賢い選択」となるおすすめグレードを解説します。この情報は、単に安い車を探すのではなく、価格帯の中で最も満足度の高いレクサスを手に入れるための戦略となります。
300万円台で狙うなら:ISまたはNXの前期型ハイブリッド
300万円台の予算は、中古レクサスの入り口として最も競争が激しい価格帯です。この価格帯で狙うべきは、ISまたはNXの前期型(2015年〜2017年式あたり)のハイブリッドモデル、具体的にはIS300hまたはNX300hのベースグレードかIパッケージです。
前期型とは言え、レクサスの品質は高いため、適切なメンテナンスがされていれば走行性能に大きな問題はありません。特にハイブリッドモデルは燃費が良いため、購入後のランニングコストも抑えられます。この価格帯では、Version LやF SPORTは走行距離が非常に多い、あるいは年式が古い個体に限られるため、無理せず高年式で走行距離が少ないベースグレードを選ぶ方が、結果的に故障リスクが少なく、安心できるカーライフを送れます。
400万円台で狙うなら:RXやNXの後期型F SPORT
400万円台に予算が上がると、選択肢は一気に広がります。この価格帯で狙うべきは、RX300またはNX300hの後期型(2018年以降)のF SPORTグレードです。
この年式になると、安全装備が最新の「Lexus Safety System +」にアップデートされている可能性が高く、走行距離も5万km以下の良質な個体が多く見つかり始めます。特にRX300 F SPORTは、スポーティな外観とSUVとしての実用性を高次元で両立しており、高いリセールバリューも期待できます。400万円台は、デザインと性能、そして安全性を高いレベルで妥協なく追求できる、最もバランスの取れた価格帯と言えます。
500万円台で狙うなら:LSの初期型ハイブリッドまたは高年式RX
500万円台の予算があれば、フラッグシップモデルであるLSの初期型(2017年〜2018年式)のLS500h、または現行型RXの走行距離が極めて少ない高年式モデルを狙うことができます。
LS500hの初期型は、新車価格が1,000万円を超えるモデルでありながら、半値近くまで価格が下がっているため、圧倒的な高級感と満足度を得られます。ただし、このクラスの車は維持費もそれなりにかかるため、必ず認定中古車(CPO)を選び、保証期間内で乗り潰すことを前提に購入すべきです。また、新車に近い状態のRX450h Version Lを選び、最新の快適性と経済性を享受するのも賢明な選択です。
| 価格帯 | おすすめ車種とグレード | 年式目安 | 主な特徴とメリット |
| 300万円台 | IS300h / NX300h ベース・Iパッケージ | 2015年〜2017年 | 走行距離の少ない良質なハイブリッドモデルで燃費が良い。 |
| 400万円台 | RX300 / NX300h F SPORT | 2018年〜2020年 | 安全装備が充実し、デザイン性に優れたF SPORTが狙える。 |
| 500万円台 | LS500h 初期型 / RX450hL Version L | 2017年〜2019年 | フラッグシップモデルの高級感を享受、または高年式SUVを選択。 |
中古レクサス おすすめグレードを選ぶ前に確認したいQ&A【まとめ】
中古レクサスのグレード選びについて、プロとしての視点から様々な角度で解説してきました。最後に、中古車購入前に多くの方が抱える疑問をQ&A形式でまとめ、この記事の重要なポイントを再確認しましょう。これらの質問をクリアにすることで、あなたは自信を持って中古レクサス選びに進むことができるはずです。
【まとめ】
- レクサスの中古車選びでは、価格だけでなく「リセールバリュー」を考慮に入れることが賢明な選択です。リセールが高いグレードはF SPORTと人気オプション装着車です。
- グレードは大きく「標準」「Version L(快適性)」「F SPORT(走行性能)」の3系統があり、自分の求める車の性格に合わせて選ぶべきです。
- 購入時の「年式」と「走行距離」の黄金比は、3年落ち・3万km〜5万kmを目安にすると、品質と価格のバランスが取れた良質な個体を見つけやすいです。
- 中古車のトラブルを回避し、安心を買うために、レクサス正規ディーラーの「認定中古車(CPO)」制度を最大限に活用することをおすすめします。CPO保証は修理費用が高額になりがちな高級車の安心材料です。
- ISを狙うなら、スポーティな走行性能と経済性を両立した「IS300 F SPORT」が最も満足度が高い選択肢です。
- RXを選ぶ際は、ファミリー層は快適性と燃費に優れた「RX450h Version L」、走りを求めるなら「RX300 F SPORT」を選ぶと後悔がありません。
- 都市部での取り回しを重視するなら、燃費と高級感を両立した「NX300h Version L」が中古市場で最もコストパフォーマンスに優れています。
- ・フラッグシップモデルLSを狙うなら、静粛性と燃費に優れる「LS500h Iパッケージ」を選び、必ずCPO保証で維持費のリスクをヘッジしてください。
- 中古車でも、3眼フルLEDヘッドランプやマークレビンソンオーディオなど、リセールバリューの高い人気オプションが装着されているかを確認することが重要です。
- 中古レクサスは、300万円台なら高年式のハイブリッド、400万円台なら後期型F SPORT、500万円台ならLSの初期型ハイブリッドと、予算に合わせて明確な狙い目があります。


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