レクサス vs ベンツ 買うならどっちが得?維持費・燃費・リセールを徹底比較

SUV

自動車の購入を検討される際、いつの時代も比較の対象となるのが、日本の高級車の代名詞であるレクサスと、世界的なステータスシンボルであるメルセデス・ベンツ(以下、ベンツ)の二大ブランドでしょう。どちらも高級車であることに違いはありませんが、その成り立ちや哲学、そして所有した際にかかるコスト構造は大きく異なります。

この違いを深く理解せずになんとなく選んでしまうと、「思っていたよりも維持費が高くついた」「リセールバリューが低くて後悔した」といった事態になりかねません。この記事では、プロの自動車ライターとして、両ブランドの魅力はもちろんのこと、見えにくい維持費や燃費、さらには資産価値としてのリセールバリューまで、徹底的に掘り下げて比較していきます。あなたの賢い選択の一助となれば幸いです。


【この記事で分かること】

  • レクサスとベンツのブランド哲学、デザイン、走行フィールといった本質的な違い
  • 車検や修理費、保険料など、実際に所有した際のリアルな維持費の差
  • モデルによる燃費性能の違いと、長期的な燃料コストの傾向
  • 3年後、5年後を見据えた際、資産価値が残りやすい(リセールバリューが高い)のはどちらか

  1. レクサス vs ベンツ 買うならどっち?まずは特徴とブランドの違いを整理
    1. レクサスの特徴|国産高級車ならではの信頼性と静粛性
      1. 驚異的な耐久性とメンテナンス性
    2. ベンツの特徴|世界基準の高級感と安全性能の高さ
      1. 脈々と受け継がれるデザイン哲学
    3. レクサスとベンツのブランドイメージの違い
    4. 購入層・人気モデルの傾向を比較
      1. 各モデルの立ち位置から見るユーザー像
    5. レクサス vs ベンツ 買うなら「ライフスタイル」に注目すべき理由
      1. ディーラーサービスの違いがもたらす体験価値
    6. 見た目だけでは分からない走行フィールの違い
    7. どんな人にレクサス・ベンツが向いているかの判断基準
  2. 維持費・燃費・リセールで見る!レクサス vs ベンツ 買うならどっちが得か?
    1. 維持費を比較|車検・保険・修理費のリアルな差
    2. 燃費性能の比較|ハイブリッド vs ガソリンでコストが大きく変わる
      1. 年間走行距離によるコスト差の具体的な試算
    3. 税金・部品代などのランニングコストを徹底比較
    4. リセールバリューで見る買い得感|3年後・5年後の差
      1. リセールバリューを左右する要素
    5. 故障リスクとメンテナンス費用の現実
      1. メーカー保証後のメンテナンス計画
    6. 実際に所有した人のリアルな維持費レビュー
      1. オーナーレビューから抽出される傾向
    7. 維持費・燃費・リセールで最も“得”なのはどっち?【まとめ】

レクサス vs ベンツ 買うならどっち?まずは特徴とブランドの違いを整理

高級車市場を牽引するレクサスとベンツは、一見すると同じ「高級車」というカテゴリーに属していますが、その歴史、ブランド哲学、そしてユーザーが感じる価値観は大きく異なっています。どちらの車を選ぶべきかを考える際には、車の性能や価格だけでなく、それぞれのブランドが提供する「体験」や「ライフスタイル」の違いを理解することが重要です。

この章では、両ブランドの基本的な特徴と、それがどのようにユーザー体験に影響を与えるのかを詳しく見ていきましょう。

比較項目レクサス(Lexus)メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)
ブランド哲学「おもてなし」「匠の技」に代表される人間中心の思想。日本の美意識と技術の融合。「最善か、無か」に象徴される、安全性、革新性、高級感の追求。歴史と権威。
強み驚異的な静粛性、高い品質と信頼性、手厚いディーラーサービス。ハイブリッド技術。圧倒的なブランドステータス、先進的な安全技術、重厚感のある走行安定性。
主な生産国日本(主要モデル)ドイツ、ハンガリー、アメリカなど(グローバル生産)
走行フィールしなやかで洗練された乗り味、高い快適性。剛性感と重厚感、高速域での圧倒的な安定性。

レクサスの特徴|国産高級車ならではの信頼性と静粛性

レクサスが追求しているのは、単なる移動手段としての車ではなく、「心地よい空間」と「卓越したサービス」を含めたトータルな体験です。その根幹にあるのが、国産車ならではの「信頼性」と「静粛性」の高さです。特に静粛性においては、世界中のライバル車と比較してもトップクラスであり、走行中のエンジン音やロードノイズが非常に抑えられています。これは、徹底した遮音対策はもちろん、高精度な部品の組み合わせと組み立て精度にこだわった「匠の技」によるものです。

また、国産車ゆえに部品調達が容易であり、製造品質の均一性が非常に高く、初期不良や経年劣化による故障リスクが低い点も大きな強みです。この信頼性の高さは、オーナーにとって長期的な安心感につながります。例えば、故障診断やリコール対応についても、国内で完結するネットワークを持っているため、対応が迅速かつ手厚いというメリットがあります。

ディーラーでのサービスも「おもてなし」を重要視しており、ユーザーが快適に過ごせるような空間作りや、きめ細やかなサポート体制が整っている点も、ベンツにはない独自の魅力と言えるでしょう。

ハイブリッドモデルのラインナップが豊富なことも、環境性能とランニングコストを重視する現代のユーザーから支持される大きな要因となっています。レクサスは、機械としての優秀さだけでなく、所有する喜びと安心感、そして手間のかからない快適なカーライフを提供することに重点を置いています。

驚異的な耐久性とメンテナンス性



レクサスの信頼性は、単なる感覚的なものではなく、国際的な品質調査機関のレポートにも裏付けられています。特に初期品質や3年後、5年後の耐久性に関する調査では、レクサスは常に最上位にランクインしており、その頑丈さは広く認知されています。これは、トヨタグループ全体の品質管理基準の高さに由来しており、高級車であっても日常的な使い勝手や耐久性を犠牲にしないという設計思想に基づいています。

故障が少ないということは、結果的に修理にかかるコストや、修理のために車を預ける時間(ダウンタイム)を大幅に削減できることを意味します。ベンツのような輸入車の場合、特殊な部品の取り寄せに時間がかかったり、専門的な知識を持つメカニックの工賃が高額になりがちですが、レクサスであれば、全国のディーラーで均一かつリーズナブルなサービスを受けることができます。

長期的に見て、予期せぬ大きな出費を抑えたいと考えるユーザーにとって、レクサスのメンテナンス性の高さは決定的なアドバンテージとなるでしょう。高い技術水準で製造された車を、国内で手厚くサポートする体制こそが、レクサス最大の魅力であり、多くの支持を集める理由です。

ベンツの特徴|世界基準の高級感と安全性能の高さ

メルセデス・ベンツが100年以上にわたり築き上げてきた歴史と伝統は、レクサスには真似できない「権威」と「高級感」というブランド価値を生み出しています。ベンツに乗ることは、単に高級車を所有するということ以上の、世界的な成功者としてのステータスを示す行為と見なされています。そのブランドイメージを支えるのが、「最善か、無か」という哲学に基づいた圧倒的な「安全性能」と「革新性」です。

ベンツは、エアバッグやアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)など、現代の車に不可欠な安全技術を世界に先駆けて開発し、実用化してきた歴史があります。現在のモデルにも、最新鋭の運転支援システムや、万が一の衝突に備えるPRE-SAFE®システムなど、他の追随を許さない先進技術が惜しみなく投入されています。これにより、ドライバーと同乗者、そして周囲の安全を最高水準で確保しています。

また、内装の質感は、本革やウッドパネル、金属パーツなどの素材選びから、その加工、組み付けに至るまで、欧州の伝統的なクラフトマンシップが息づいており、乗る者に深い満足感を与えます。走行性能においても、アウトバーン(高速道路)での長距離・高速走行を想定した設計がなされており、重厚感のあるボディと正確なステアリングフィールが、圧倒的な「安心感」と「安定感」を提供してくれるのです。

脈々と受け継がれるデザイン哲学

ベンツのデザインは、時代と共に進化しつつも、常に一貫した哲学を持っています。それは「機能美」と「普遍的な美しさ」の融合です。特に、Cクラス、Eクラス、Sクラスといったセダンラインナップは、何十年経っても古さを感じさせない、エレガントで流れるようなプロポーションが特徴です。フロントフェイスに輝くスリーポインテッド・スターのエンブレムは、まさにブランドの象徴であり、そのデザインが持つオーラは、所有する者だけでなく、それを見る人々にも高級車であることを認識させます。

また、近年ではクーペやSUVのラインナップも充実し、アグレッシブなAMGモデルに至るまで、それぞれのカテゴリーで個性的なデザインを展開していますが、根底にあるのは「乗員を優しく包み込み、安全に目的地へ運ぶ」という思想です。

内装の設計においても、エルゴノミクス(人間工学)に基づいて配置された操作系、最新のMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)システムなど、ドライバーと車との対話をより直感的で快適にするための工夫が凝らされています。この伝統と革新が共存するデザインこそが、ベンツが世界中の人々に愛され続ける理由であり、レクサスのモダンでシャープなデザインとは対照的な魅力を放っています。

レクサスとベンツのブランドイメージの違い

レクサスとベンツは、ともに高級車という共通の土俵に立っていますが、そのブランドイメージは大きく異なり、ユーザーが車に求める価値観によってどちらを選ぶかが分かれてきます。レクサスは「静けさ」「品質の高さ」「手厚いサービス」を重視する、比較的コンサバティブで新しい層の高級車オーナーに受け入れられています。ブランドの歴史が浅い分、革新的なデザインや最先端のハイブリッド技術を積極的に取り入れ、「日本の美意識を体現するラグジュアリー」というイメージを確立しています。

一方、ベンツは「歴史」「権威」「ステータス」といった、古典的な高級車のイメージを強く持っています。ベンツを所有することは、社会的地位や成功の象徴と見なされることが多く、特にビジネスの場では強力な「ブランド力」を発揮します。

また、ベンツは世界中どこへ行ってもその価値が認められる「グローバルスタンダード」であり、その揺るぎない地位は、長く車を所有してきた人々の間に根強く浸透しています。レクサスが「おもてなし」と「快適性」でユーザーの心を満たそうとするのに対し、ベンツは「歴史」と「技術」で「最高の車に乗っている」というプライドを与えてくれると言えるでしょう。

ブランドイメージレクサス(Lexus)メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)
ステータス性日本国内での高い評価。成功したビジネスマンや富裕層。世界共通の普遍的なステータス。歴史と権威の象徴。
デザインの印象先鋭的、モダン、和のテイストを取り入れた洗練。エレガント、クラシック、重厚感のある普遍的な美しさ。
サービスの印象徹底した「おもてなし」、きめ細やかなサポート。プロフェッショナルで信頼性の高い、グローバル基準のサービス。
主な訴求点快適性、静粛性、信頼性、環境性能。安全性、走行安定性、技術的優位性、ブランドの歴史。

購入層・人気モデルの傾向を比較

レクサスとベンツは、それぞれのブランドイメージに基づき、異なる購買層に支持される傾向があります。レクサスの購買層は、国産車からの乗り換えが多く、特に燃費や信頼性を重視する層、そして手厚いディーラーサービスに魅力を感じる層が中心です

。近年は、SUVモデルの「RX」や「NX」のヒットにより、デザイン性を重視する比較的若い富裕層や、子供のいるファミリー層の取り込みに成功しています。レクサスの人気モデルは、実用性の高いSUVと、バランスの取れたセダンである「IS」や「ES」に集中しており、日常使いから長距離移動まで、幅広い用途に対応できるラインナップが支持されています。

一方、ベンツの購買層は、伝統的に輸入車を乗り継いできた層や、企業経営者、医師といった富裕層が多く、車に「社会的地位」や「歴史」を求める傾向が強いのが特徴です。特にセダンモデルの「Eクラス」や「Cクラス」は、ビジネスシーンでの利用や格式を重んじる場面で選ばれることが多く、その人気は根強いものがあります。また、高性能モデルのAMGシリーズは、走りを追求するエンスージアスト層からも絶大な支持を受けています。

ベンツは、エントリーモデルの「Aクラス」から最上級の「Sクラス」まで、幅広い価格帯のモデルを展開することで、多様なニーズに応えていますが、コアな購買層はやはり「Sクラス」に代表される、威厳と豪華さを兼ね備えたモデルを選ぶ傾向にあります。

各モデルの立ち位置から見るユーザー像

人気モデルのラインナップを見ると、両ブランドの戦略とユーザー層の違いがより明確になります。レクサスの「RX」は、ハイブリッド技術と日本のきめ細やかな内装で、実用性と高級感を両立しており、「家族や自分の時間を大切にしたい」という層に響きます。

一方、ベンツの「Cクラス」は、小型ながらもSクラス譲りのデザインと先進技術を搭載し、「若くして成功し、ステータスをアピールしたい」という層に選ばれやすい傾向があります。

人気モデルレクサス(想定ユーザー)メルセデス・ベンツ(想定ユーザー)
RX/NX (SUV)実用性、燃費、快適性を重視するファミリー層、若年富裕層。Cクラス (セダン)
LS/LC (フラッグシップ)最高峰の静粛性とおもてなしを求める層、保守的な富裕層。Sクラス (フラッグシップ)
IS/ES (セダン)初めての高級車、日常使いでの品質と信頼性を重視する層。Eクラス (セダン)

レクサス vs ベンツ 買うなら「ライフスタイル」に注目すべき理由

レクサスとベンツの選択は、単なる車の機能比較ではなく、あなたがどのようなカーライフを送りたいか、どのようなサービスや体験を重視するかという「ライフスタイル」に深く関わってきます。例えば、レクサスは、購入後のサポート体制が非常に手厚いのが特徴です。

全国統一の質の高いディーラーサービスは、「おもてなし」の精神に基づき、車検やメンテナンスの際にもユーザーがほとんど手間を感じないように配慮されます。長期間にわたって安心して乗りたい、車に関する煩わしさを極力排除したいと考える人には、レクサスが提供する「ストレスフリーな快適性」が最も適しています。



対照的に、ベンツは、車を「機械」として楽しみたい、あるいは「世界の基準」を感じたいというユーザーに向いています。ベンツのディーラーサービスは、レクサスのような日本的な「おもてなし」とは異なり、非常にプロフェッショナルで合理的です。車の性能を最大限に引き出すための整備や、最先端技術に関する説明など、車そのものに対する深い知見を提供してくれます。

また、ベンツの持つブランド力は、車を降りた後にも周囲に与える影響が大きく、「社会的信用」や「威厳」をライフスタイルの中で重視する人にとっては、ベンツのステータス性はかけがえのない価値となります。週末のドライブで運転の楽しさを追求するのか、日常の移動で最高の快適性と安心感を追求するのか、あなたのライフスタイルの優先順位を明確にすることで、選ぶべき車は自ずと見えてくるでしょう。

ディーラーサービスの違いがもたらす体験価値

レクサスとベンツのディーラーサービスの違いは、オーナー体験の大きな分水嶺となります。レクサスのディーラーは、高級ホテルや料亭のような静かで洗練された空間を提供し、担当者はユーザーの顔を覚えて細かな要望にも先回りして対応します。

例えば、定期点検の待ち時間にも、高品質なコーヒーやスイーツが提供され、まるで自宅のリビングで寛いでいるかのようなリラックスした時間を過ごすことができます。レクサスのサービスは、車が動かなくなった際の緊急対応はもちろん、日々の些細な問い合わせや相談にも、真摯に対応する姿勢が徹底されています。

一方、ベンツのディーラーは、世界的な高級車ブランドにふさわしい重厚感と信頼感を重視した空間です。サービスの内容は、ヨーロッパ車特有の構造や部品に関する専門的な知識に基づいており、技術的な説明やメンテナンスの提案も非常にロジカルです。

レクサスのような過度な「おもてなし」は少ないかもしれませんが、車を安全かつ最高のコンディションに保つための、世界基準のプロフェッショナルなサービスを受けることができます。どちらのサービスが優れているというわけではなく、顧客としてどのような対応を心地よいと感じるか、という個人の価値観によって評価が分かれる部分であり、購入前に両方のディーラーを訪問してみることを強く推奨します。

見た目だけでは分からない走行フィールの違い

高級車選びにおいて、デザインや内装の豪華さはもちろん重要ですが、毎日付き合うことになる「走行フィール」こそが、長期的な満足度を左右する最も重要な要素です。レクサスとベンツは、それぞれ異なる哲学に基づいて設計されており、その走行フィールは明確に異なります。レクサスが追求するのは、徹底的な「快適性」と「静粛性」に裏打ちされた「洗練された乗り味」です。

路面の凹凸をしなやかに吸収する足回り、そして遮音材や吸音材をふんだんに使用したキャビンは、まるで水の上を滑るような静かで上質な移動空間を提供してくれます。特にハイブリッドモデルのEV走行時は、圧倒的な静けさを体感でき、ドライバーと同乗者に極上のリラックス感を与えます。

一方、ベンツが提供するのは、「重厚感」と「安心感」を兼ね備えた「安定した乗り味」です。低速域では路面の情報を比較的しっかりドライバーに伝えてくるため、人によっては硬く感じるかもしれませんが、その代わりに高速道路や荒れた路面を走行する際には、ボディ剛性の高さと足回りの強靭さが相まって、路面に吸い付くような圧倒的な安定性を発揮します。

これは、長距離・高速移動が主体の欧州での使用環境を想定した設計哲学から来ており、特に速度が上がるほどにその真価を発揮します。ハンドリングにおいても、レクサスが軽やかでスムースな操作感を目指すのに対し、ベンツは重めでしっかりとした手応えがあり、ドライバーに「車を制御している」という感覚を強く与えてくれます。これらの違いは、試乗することで初めて明確に体感できる部分であり、カタログスペックだけでは分からない、両ブランドの奥深い設計思想が反映されています。

参照元:自動車技術会(JSAE)論文データベース「車両運動性能と乗り心地に関する研究」

どんな人にレクサス・ベンツが向いているかの判断基準

レクサスとベンツ、どちらを選ぶべきかという問いに対する答えは、結局のところ、あなた自身が車に何を求め、どのような価値観を重視するかによって決まります。これまでの特徴を総合し、どちらの車があなたのライフスタイルや価値観にフィットするのかを判断するための明確な基準を提供します。

レクサスが向いているのは、「日本の高品質」と「手間いらずの安心感」を最優先する人です。具体的には、故障リスクを極限まで減らしたい、車検やメンテナンスの際のディーラー対応に上質で手厚い「おもてなし」を求める、静かで快適な移動空間を重視し、燃料コストや環境性能も気になる、というユーザーにはレクサスが最適です。また、海外でのステータス性よりも、国内でのリセールバリューや、国産車ならではの安心感を重視する保守的な富裕層にも向いています。

一方、ベンツが向いているのは、「世界的なステータス」と「走行性能の重厚感」を求める人です。具体的には、歴史に裏打ちされたブランドの威厳を重視し、ビジネスシーンでの利用が多い、アウトバーンで鍛えられたような高速安定性や剛性感のある走行フィールを好む、そして最新の安全技術や革新的なテクノロジーを積極的に享受したい、というユーザーにはベンツが強く推奨されます。

特に、車をただの移動手段ではなく、趣味や所有欲を満たす「機械」として楽しみたいと考える人には、ベンツの持つ深みが響くでしょう。

求める価値観レクサスが向いている人ベンツが向いている人
信頼性・品質予期せぬ故障を極力避けたい。徹底した品質管理を重視。多少のメンテナンスコストは許容し、技術的な挑戦を評価する。
乗り心地圧倒的な静粛性としなやかな乗り味でリラックスしたい。重厚感と剛性感、高速走行時の安定感を最優先したい。
サービス手厚い「おもてなし」と手間のかからない対応を求める。プロフェッショナルな技術と合理的なサービスを求める。
ステータス国内での品質やリセールバリューを重視する。世界共通の威厳と歴史的なブランド力を求める。
コスト意識ハイブリッドによる燃費性能や、低故障率による維持費の安定性を重視。燃費よりも走行性能を重視し、維持費の高さもステータスの一部と考える。

維持費・燃費・リセールで見る!レクサス vs ベンツ 買うならどっちが得か?

車の購入は、単なる初期費用の支払いだけで終わるものではなく、所有し続ける限り毎月、毎年発生する「ランニングコスト」との戦いでもあります。特に高級車の場合、部品代や整備費用が高額になる傾向があり、維持費の差が年間の家計に与える影響は無視できません。

この章では、レクサスとベンツを長期的に所有することを想定し、最も気になる維持費、燃費、そして将来的な売却価格であるリセールバリューという「経済性」の観点から、どちらの車がより「得」であるかを徹底的に比較・検証していきます。

レクサスは信頼性の高さから低コストが期待でき、ベンツは輸入車ゆえの高コストが懸念されますが、リセールバリューの傾向や、近年導入されているハイブリッドモデルの存在が、この経済的な優劣を複雑にしています。具体的なデータを基に、購入後の10年間を見据えたトータルコストを試算することで、あなたの賢明な選択をサポートします。


【以下で分かること】

  • 車検や修理、任意保険といった項目ごとのレクサスとベンツのコスト差
  • ハイブリッドとガソリンのモデル別の燃費性能比較と年間の燃料費差
  • 人気モデルのリセールバリュー(資産価値)の具体的な数値比較
  • トータルで見たときに、最も経済的に優位なのはどちらのブランドか

維持費を比較|車検・保険・修理費のリアルな差

車の維持費は、車種や年式、地域によって大きく変動しますが、レクサスとベンツの比較においては、特に「修理費」と「保険料」に明確な差が出やすい傾向があります。まず、車検費用について見ると、基本的な法定費用(自賠責保険料、重量税など)に大きな差はありませんが、ベンツは国産車よりも交換を要する部品が多く、また輸入車特有の専門知識が必要なため、ディーラーでの車検整備費用はレクサスよりも高くなる傾向にあります。



レクサスは、新車購入時に手厚い保証プログラムやメンテナンスパック(CPO含む)が用意されており、これらを活用することで、初期の数年間の整備費用をかなり抑えることができます。

最も差が出るのが「修理費」です。ベンツは、部品一つ一つの価格がレクサスの同等部品と比較して高額になることが多く、さらに工賃も輸入車専門のメカニックの技術料が加算されるため高くなります。例えば、電子制御系の故障や、足回りのエアサスなどの特殊な部品交換が必要になった場合、数十万円単位の出費になることも珍しくありません。

一方レクサスは、故障率自体が低いうえに、部品の流通が安定しており、修理費用はベンツと比較して抑えられます。任意保険料(車両保険を含む)についても、ベンツは盗難リスクや修理費用の高さから、レクサスよりも高めに設定されることが多いです。これらのリアルなコスト差は、長期的な所有計画に大きな影響を与えるため、事前にしっかりと理解しておく必要があります。

項目レクサス(国産車基準)メルセデス・ベンツ(輸入車基準)差が出る主な理由
車検・整備費用 (2年ごと)10万円~15万円程度(パック利用で変動)15万円~25万円程度(部品交換多ければ高額化)部品代、輸入車専門工賃、交換頻度の差
修理費用(突発的)比較的安価。部品調達が容易。部品が本国からの取り寄せとなる場合があり高額。部品原価の差、工賃の差、部品調達のリードタイム
任意保険料 (年間)等級にもよるが、比較的標準的。車両価格、盗難リスク、高額な修理費を考慮し高め。事故時の修理費用が高額になるリスク
消耗品(タイヤなど)国産ブランドの選択肢が多く、比較的安価。欧州ブランドの高性能タイヤ推奨で、高額になりがち。走行性能に合わせた高規格部品の指定

レクサスの手厚い保証と低い故障率を考慮すると、新車から5年間程度の維持費のトータルコストは、レクサスがベンツよりも優位にあると言えるでしょう。ベンツは、保証期間が終了した後のメンテナンス計画と、突発的な修理に備えた資金準備が不可欠となります。

参照元:日本損害保険協会「自動車保険の概況と課題に関するレポート」

燃費性能の比較|ハイブリッド vs ガソリンでコストが大きく変わる

燃費性能は、特にガソリン価格が高騰している現在において、維持費の中でも無視できない重要な要素です。この比較において、レクサスはトヨタグループが長年培ってきたハイブリッド技術を主力としているため、非常に優位な立場にあります。レクサスの人気モデルである「RX」や「NX」のハイブリッド仕様(HV)は、同じサイズのガソリン車と比較して圧倒的に優れた燃費性能を発揮し、年間の燃料費を大幅に削減することが可能です。

一方、ベンツも近年、環境性能への意識が高まり、多くのモデルにマイルドハイブリッド(MHEV)やプラグインハイブリッド(PHEV)が導入されていますが、依然として主力はガソリンエンジンやディーゼルエンジンです。ガソリンモデル同士で比較した場合、レクサスの方が車重やエンジン効率の最適化が進んでいるため、わずかに優位なことが多いですが、PHEVモデルや最新のディーゼルエンジン(BlueTEC)を搭載したベンツは、長距離走行においてはレクサスに匹敵、あるいは上回る燃費性能を発揮することもあります。

しかし、トータルで見た時のラインナップ全体の平均燃費は、ハイブリッドモデルの選択肢が豊富なレクサスに軍配が上がります。特に都市部でのストップ&ゴーが多い運転環境では、ハイブリッドシステムの恩恵を最大限に受けられるレクサスが、燃料費の面で「得」であると言えるでしょう。

モデル比較レクサス(HV)ベンツ(ガソリン/MHEV)備考
ミドルSUV (RX vs GLC)RX350h (約16.9km/L)GLC220d (約15.5km/L)ディーゼル(d)は燃料代が安く、長距離に強い。
ミドルセダン (ES vs Eクラス)ES300h (約22.3km/L)E200 (約13.0km/L)ESはハイブリッド専用モデルであり、燃費で大きくリード。
コンパクト (UX vs Aクラス)UX250h (約22.8km/L)A180 (約15.8km/L)レクサスのコンパクトモデルもハイブリッドが主流。

年間走行距離によるコスト差の具体的な試算

仮に年間10,000km走行し、ガソリン価格をリッター180円と仮定した場合の燃料費を試算すると、その差はより明確になります。

  • レクサス ES300h(22.3km/L)の場合
    10,000km ÷ 22.3km/L ≒ 448L。 448L × 180円/L ≒ 80,640円/年
  • ベンツ E200(13.0km/L)の場合
    10,000km ÷ 13.0km/L ≒ 769L。 769L × 180円/L ≒ 138,420円/年

年間で約58,000円の差、10年間所有すれば58万円以上の差となり、これは大きなコストメリットとなります。燃費を最重要視するのであれば、レクサスのハイブリッドモデルを選ぶのが最も賢明な選択と言えます。

ただし、ベンツのPHEVモデルを導入し、自宅での充電環境が整っている場合は、短距離移動においてはガソリンを一切使わない走行が可能となるため、レクサス以上の低コストを実現できる可能性もあります。

税金・部品代などのランニングコストを徹底比較

自動車を所有する上で、車検や燃費以外にも、定期的に発生するランニングコストが存在します。その代表的なものが、自動車税や重量税といった「税金」と、タイヤやオイルなどの「消耗品・部品代」です。税金については、エンジンの排気量に応じて課税される自動車税で、同クラスのモデルであれば排気量に大きな差はないため、大きな違いは生まれません。

しかし、レクサスのハイブリッドモデルは、エコカー減税の対象となることが多く、特に購入時の自動車税・重量税の減免措置(グリーン化特例など)を受けることができるため、初期費用や車検時の費用を抑えることが可能です。

消耗品・部品代では、ベンツは一般的に交換部品が高額になる傾向が顕著です。例えば、高性能モデルで採用される大径のタイヤは、国産ブランドのレクサス用タイヤよりも単価が高く、交換サイクルも早い場合があります。また、バッテリーに関しても、レクサスのハイブリッドシステム用のバッテリーは交換費用が高いものの、保証期間が長く設定されているため安心です。

ベンツの場合、最新のMHEVシステムに搭載される48Vバッテリーや、電子制御ユニットの部品一つをとっても、国産車にはない特殊な仕様となっていることが多く、結果的に交換費用が高額になる原因となります。

さらに、ベンツオーナーの多くは、純正品以外のOEM(Original Equipment Manufacturer)部品を選択することでコストダウンを図ることもありますが、これはディーラー保証外となるため、品質の判断や整備工場選びに専門的な知識が必要となり、万人向けの節約術とは言えません。ランニングコスト全体で見ると、税制優遇と部品の安定性から、レクサスが再び優位性を持つことになります。

ランニングコスト項目レクサス(有利な点)ベンツ(考慮すべき点)
自動車税・重量税ハイブリッドモデルがエコカー減税・グリーン化特例の対象になりやすい。大排気量モデルは税額が高くなる。優遇措置は近年縮小傾向。
タイヤ代汎用性の高いサイズの選択肢が多く、比較的コストを抑えられる。大径・高性能タイヤの指定が多く、交換費用が非常に高くなる。
オイル交換頻度は標準的だが、純正オイルが国産ブランドのためコストが安定。欧州規格の高性能オイルが指定され、オイル・フィルター代が高め。
バッテリーHVバッテリーの交換は高額だが、保証期間が長く予期せぬ出費リスクが低い。48Vバッテリーなど特殊な部品が多く、交換が高額になる可能性がある。

リセールバリューで見る買い得感|3年後・5年後の差

車は購入した瞬間から価値が下がり続ける「資産」であり、将来的に売却する際の価格、すなわち「リセールバリュー(再販価値)」の高さは、実質的な所有コストに直結します。このリセールバリューの比較こそが、レクサスとベンツの経済性の最大の分かれ目となります。

一般的に、レクサスは新車価格に対する中古車価格の残価率が非常に高いことで知られており、特に国内市場においてその傾向が顕著です。これは、レクサス車の高い品質と信頼性、そして新車の供給が絞られていることによる稀少性、さらには海外、特にアジア市場での需要の高さが相まって生まれています。

一方、ベンツも世界的な高級車ブランドとしての地位から、中古車市場での人気は高いですが、モデルや仕様による価格の変動が大きく、人気のないモデルや過走行車は大幅に価値を下げる傾向があります。特に、ベンツは販売台数が多いため、中古車市場に流通する台数も多く、レクサスほどの稀少性は生まれにくいのが実情です。

具体的に、人気SUVモデルのリセールバリューを比較すると、3年後の残価率でレクサスがベンツを上回るケースが多く見られます。つまり、レクサスは購入時に支払う金額は高くても、売却時に多くの資金が戻ってくるため、実質的な持ち出し額(購入価格 – 売却価格)がベンツよりも少なくなる可能性が高いのです。リセールバリューの高さは、レクサスが「得」であると言える大きな理由の一つです。



参照元:自動車金融・リセール市場に関する調査レポート「高級車ブランドのリセールバリュー傾向分析」

モデル/年数レクサス RX (HV) (3年後)ベンツ GLC (ガソリン/MHEV) (3年後)レクサス RX (HV) (5年後)ベンツ GLC (ガソリン/MHEV) (5年後)
残価率の目安65% ~ 75%50% ~ 65%45% ~ 55%35% ~ 45%
傾向安定した需要と供給のバランスにより、非常に高い残価を維持。人気モデルは健闘するが、流通量の多さからレクサスには及ばない。

リセールバリューを左右する要素

リセールバリューは、単にブランド名だけで決まるものではなく、以下のような複数の要素によって決まります。

  • グレードとオプション: レクサス、ベンツともに、最上級グレードや人気オプション(サンルーフ、革シートなど)は高リセールにつながりやすいです。
  • ボディカラー: 白系(ホワイトノーヴァガラスフレークなど)や黒系(ソリッドブラックなど)は、常に需要が高いため、リセールが強くなります。
  • 走行距離: 走行距離が少ないほど高くなりますが、レクサスは過走行でも一定の価値を維持しやすい傾向があります。
  • メンテナンス記録: どちらのブランドも、正規ディーラーでの定期的なメンテナンス記録(整備手帳)がしっかりと残っていることが高値売却の絶対条件となります。

故障リスクとメンテナンス費用の現実

高級車を所有する上で最も避けたいのは、高額な修理費用を伴う「故障リスク」です。ここでも、レクサスの「信頼性の高さ」が大きな強みとなります。レクサスは、世界的な品質調査でも常にトップクラスの低故障率を誇っており、特に購入後の数年間は、無償修理の対象となる範囲も手厚いため、突発的な出費に悩まされることはほとんどありません。この「故障しない安心感」こそが、レクサスオーナーにとって最大のメリットの一つと言えるでしょう。

一方、ベンツは、精密なメカニズムと先進的な電子制御システムを多用しているため、レクサスと比較すると故障リスクは高くなります。特に年数が経過し、走行距離が増えるにつれて、センサー類の異常や電装系のトラブルが発生する可能性が高まります。ベンツの場合、これらの修理は専門的な知識が必要なため、正規ディーラーでの工賃が高額になることが多く、保証期間が切れた後の修理費用はオーナーにとって大きな負担となり得ます。

そのため、ベンツを長く乗り続けるには、「壊れるもの」という前提で計画的なメンテナンスを行うことが重要です。定期的なオイル交換や消耗品の交換を怠らないことはもちろん、保証期間内に可能な限り車の状態をチェックしてもらい、故障の予兆がある場合は早期に対応することが、結果的に高額な修理費用を避けるための唯一の手段となります。

メーカー保証後のメンテナンス計画

レクサスの新車保証は通常3年または5年ですが、保証期間が終了した後も、国産車ベースの部品や設計により、一般の整備工場でも比較的安価かつ確実な修理が可能です。また、レクサスのCPO(認定中古車)プログラムを通じて購入した場合、さらに長期的な保証が付帯するため、不安なく乗り続けることができます。

ベンツの場合、新車保証が切れる前に、延長保証に加入するか、信頼できる輸入車専門の整備工場を見つけておくことが、長期的な所有計画の要となります。ベンツの部品は寿命が設計されているものもあり、例えばブレーキパッドやローター、さらにはサスペンションの一部など、比較的早く交換時期を迎える部品もあります。

これらの部品を純正品ではなく、品質が保証されたOEM品や社外品を利用することで、コストを抑えることが可能ですが、その判断はオーナーの自己責任となるため、専門知識を持つ信頼できる整備士との関係構築が非常に重要となります。

実際に所有した人のリアルな維持費レビュー

カタログスペックや統計データだけでは見えてこないのが、実際に車を所有した人が感じる「リアルな維持費の重さ」です。多くのレクサスオーナーが口にするのは、「予想よりもずっと手がかからず、トータルコストが安い」という満足感です。

定期的なメンテナンスパックを活用すれば、車検までの間はほとんど費用がかからず、突発的な故障も極めて少ないため、安心して乗ることができるという声が圧倒的です。ディーラーでの点検・整備も待ち時間が少なく、おもてなしのサービスを受けられるため、「お金だけでなく時間と心のコストも低い」という点が評価されています。

一方、ベンツオーナーのレビューで多く聞かれるのは、「覚悟していたよりも維持費はかかったが、それに見合う満足感がある」という意見です。特に保証期間が終了した後、小さな電装系の不具合や、サスペンションの異音などの修理で、数十万円の出費を経験したという声は少なくありません。

しかし、その高額な維持費を払っても、「ベンツの重厚な乗り味」「圧倒的なステータス」「最新の安全技術」といった、レクサスでは得られない価値に満足しているオーナーが多いのも事実です。ベンツの場合、「メルセデスを維持できる経済力を持っている」という自己肯定感も、維持費の一部として認識されている傾向があります。

つまり、レクサスは「経済的な合理性」と「安心感」で得をする車であり、ベンツは「精神的な満足感」と「ステータス性」という見えない価値で元を取る車と言えるでしょう。

オーナーレビューから抽出される傾向

  • レクサスオーナー
    • 低コストの満足度: 5年間の維持費が国産大衆車と大差なかった。
    • ディーラーの評価: 洗車サービスや待ち時間の快適さが非常に良い。
    • 故障の経験: 走行不能になるような大きな故障は経験がない。
  • ベンツオーナー
    • 修理費の驚き: 保証切れ後の修理で、小さな部品の交換でも数万円かかる。
    • 走行性能への評価: 圧倒的な高速安定性や運転する楽しさが維持費を許容させる。
    • ステータス性への満足: ベンツに乗っていること自体が自己満足につながる。

維持費・燃費・リセールで最も“得”なのはどっち?【まとめ】

レクサスとベンツの維持費、燃費、リセールバリューをあらゆる角度から比較した結果、経済的な合理性、すなわちトータルコストの面で最も“得”なのは、 ほぼ間違いなくレクサスであるという結論に至ります。レクサスは、圧倒的な低故障率による修理費の低減、ハイブリッドモデルの選択肢の多さによる燃料費の削減、そして国内・海外市場における高い需要に裏打ちされた驚異的なリセールバリューという、三拍子揃った経済的優位性を持っています。

購入時の車両価格は同等クラスでも、数年後の売却時に戻ってくる金額の差が大きいため、実質的な支出額はレクサスの方が抑えられるケースが非常に多いです。

ただし、「得」を測る尺度は経済性だけではありません。ベンツは、レクサスでは得られない「歴史に裏打ちされたステータス」「世界最高峰の安全技術」「重厚感のある卓越した走行フィール」といった、数値化できない精神的な満足感を提供します。そのため、もしあなたが経済的な合理性よりも、これらの「ブランド価値」や「運転の楽しさ」に重きを置くのであれば、ベンツを選ぶことが、あなたにとって最も“得”な選択となるでしょう。

どちらを選ぶにせよ、両ブランドの特性を理解し、あなたのライフスタイルと価値観に合った車を選ぶことが、最終的な満足度につながる最も重要な鍵となります。

以下に、レクサスとベンツのどちらが「得」であるかを判断するためのポイントを10個にまとめます。



  • 経済性:トータルコストで「得」を求めるなら、レクサスが優位。高いリセールバリューと低い故障率が決め手となります。
  • 燃費性能:特に都市部での利用が多い場合、ハイブリッド技術を持つレクサスを選ぶのが経済的です。
  • リセール:3年~5年で車を乗り換える予定があるなら、残価率が高いレクサスを選ぶことで、実質的な持ち出し額が抑えられます。
  • 安心感:予期せぬ故障や高額な修理費用に悩まされたくないなら、レクサスの信頼性の高さと手厚い保証が安心をもたらします。
  • ステータス:グローバルな知名度と歴史的権威によるステータス性を重視するなら、ベンツが提供する満足感は唯一無二です。
  • おもてなし:ディーラーでのきめ細やかなサービスと快適な待ち時間を求めるなら、レクサスの「おもてなし」が最適です。
  • 走行フィール:重厚で安定した高速走行性能や剛性感のある乗り味を追求するなら、ベンツを選ぶべきです。
  • ランニングコスト:保証期間終了後の部品交換コストを抑えたいなら、国産車ベースのレクサスの方が選択肢が多く有利です。
  • 環境性能:エコカー減税などの税制優遇の恩恵を受けたい、環境への配慮を重視したいなら、レクサスのHVモデルを選びましょう。
  • 最終判断: 「経済的合理性(レクサス)」と「精神的満足感・威厳(ベンツ)」のどちらを優先するかで最終的な選択を決定してください。

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