アルファードの車検費用は、所有者にとって大きな関心事の一つですよね。高級ミニバンとして人気の高いアルファードですが、「車検費用が高額になるのでは?」と不安に感じる方も少なくないでしょう。
この記事では、アルファードの車検にかかる費用の内訳から、ディーラー、民間整備工場、そしてユーザー車検それぞれの特徴と費用感を徹底比較します。賢く車検費用を抑えるためのポイントも詳しく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
【この記事で分かること】
- アルファードの車検費用相場と内訳
- ディーラー、整備工場、ユーザー車検のメリット・デメリット
- 車検費用を安く抑えるための具体的な方法
- 中古のアルファード購入時の車検に関する注意点
アルファードの車検費用は本当に高い?相場と基本の考え方
アルファードの車検費用は、一般的に「高い」というイメージを持たれがちです。しかし、その内訳や依頼する業者によって費用は大きく変動します。ここでは、アルファードの車検費用の平均的な相場と、費用を構成する基本的な要素について詳しく見ていきましょう。
愛車の状態や年式によっても費用は変わってくるため、ご自身のケースに当てはめて考えてみてください。
アルファードの車検費用は平均いくら?【相場感を押さえよう】
アルファードの車検費用は、依頼する業者や車両の状態によって大きく変動しますが、一般的な相場としては、10万円から20万円程度を見ておくのが良いでしょう。この金額はあくまで目安であり、初回車検か、走行距離が伸びた2回目以降の車検かによっても変わってきます。
特に、走行距離が多くなると消耗品の交換や部品の劣化が進みやすいため、整備費用が高くなる傾向にあります。例えば、タイヤの交換やブレーキパッドの交換、バッテリー交換などが重なると、あっという間に費用が膨らんでしまうことも珍しくありません。
また、アルファードは排気量が大きいため、後述する自動車重量税が高めに設定されている点も、費用を押し上げる要因の一つです。ご自身のアルファードの年式や走行距離を考慮しながら、どのくらいの費用がかかりそうか、大まかな見当をつけておくことが大切です。
車検費用は「法定費用」と「整備費用」の合計で決まる

車検費用は大きく分けて**「法定費用」と「整備費用」の2つ**で構成されています。法定費用は、国に支払うことが義務付けられている費用で、どの業者に依頼しても金額は変わりません。具体的には、自動車重量税、自賠責保険料、印紙代などがこれにあたります。
一方、整備費用は、車検を通すために必要な点検や整備、部品交換にかかる費用で、これは依頼する業者や車の状態によって大きく変動します。ディーラーでは丁寧な点検と純正部品の使用により費用が高くなる傾向があり、民間整備工場では、ある程度融通が利き、費用を抑えることも可能です。
ユーザー車検の場合は、整備を自分で行うことでこの費用を大幅に削減できますが、専門知識や工具が必要になります。車検費用を考える際には、まずこの法定費用と整備費用の内訳を理解することが、費用を適切に見積もる第一歩となります。
アルファードのグレードや年式で費用は変わるの?
アルファードの車検費用は、グレードや年式によっても変動します。特に影響が大きいのは、自動車重量税です。自動車重量税は車両重量によって税額が変わるため、同じアルファードでも、ハイブリッドモデルやガソリンモデル、駆動方式(2WD/4WD)によって車両重量が異なり、それに伴って重量税の金額も変わってきます。
例えば、重いグレードほど重量税は高くなる傾向があります。また、年式が古い車両の場合、新車登録から一定期間(13年、18年)が経過すると自動車重量税が割増になるため、より費用が高くなります。さらに、古い年式の車両は部品の劣化が進んでいる可能性が高く、車検時の整備費用も高額になりやすい傾向があります。
これは、交換が必要な部品が増えたり、予期せぬ故障が見つかったりするリスクが高まるためです。したがって、ご自身のアルファードのグレードや年式を確認し、それに合わせた費用感を把握しておくことが重要です。
初回・2回目・3回目…回数ごとの費用の違いとは?
アルファードの車検費用は、車検を受ける回数、つまり車両の経過年数によって傾向が変わってきます。一般的に、初回車検(新車購入から3年目)が最も費用が安くなる傾向にあります。これは、車両が新しいため、消耗品の劣化が少なく、大掛かりな部品交換が必要になるケースが稀だからです。
自賠責保険料や自動車重量税といった法定費用はかかりますが、整備費用は最小限に抑えられることが多いでしょう。しかし、2回目車検(新車購入から5年目)、3回目車検(新車購入から7年目)と回数を重ねるごとに、費用は高くなる傾向にあります。
走行距離も伸び、タイヤ、ブレーキパッド、バッテリー、各種ベルト、ブッシュ類など、消耗品の交換時期が重なることが多いためです。特に、メーカーが指定する交換サイクルがある部品などは、この時期に交換を推奨されることが多く、整備費用を押し上げる要因となります。
加えて、年数が経過すると、新車登録から13年、18年が経過した車両は自動車重量税が割増になるため、法定費用も高くなります。したがって、ご自身のアルファードが何回目の車検を迎えるのかによって、ある程度の費用感を予測することができます。
法定費用の内訳を分かりやすく解説【自賠責・重量税など】
車検費用のうち、「法定費用」は国によって定められた費用であり、どの業者に依頼しても金額は一律です。この法定費用の内訳を理解することで、車検費用の透明性が増し、予算を立てやすくなります。
法定費用は主に以下の3つの項目で構成されます。
自動車重量税
車両の重さに応じて課される税金で、車検時に2年分をまとめて支払います。アルファードは車両重量が重い車種のため、乗用車の中では比較的高い税額になります。令和7年(2025年)5月1日以降、自動車重量税は従来の「車両重量」に加え、「燃費性能」も加味した新しい体系に切り替わっています。
エコカー減税の対象となる車両や、新車登録から13年、18年を経過した車両は税額が変わるので注意が必要です。最新の燃費基準を満たしていない一部の車両では、税額が上がる可能性もあります。
車両重量 | 自家用 (2年) |
1.5t超~2.0t以下 | 32,800円 |
2.0t超~2.5t以下 | 41,000円 |
*上記はエコカー減税等が適用されない場合の一般的な税額です。 *車両の燃費性能や新車登録からの経過年数によって税額は異なります。 | |
(参照元:国土交通省:自動車重量税額について) |
自賠責保険料(自動車損害賠償責任保険料)
全ての自動車に加入が義務付けられている保険で、交通事故による被害者の救済を目的としています。車検時に次の車検期間分をまとめて支払います。自家用乗用車の24ヶ月契約の料金は、現在のところ一律です。
車種 | 期間 | 保険料 |
自家用乗用車 | 24ヶ月 | 20,010円 |
*上記は一般的な保険料であり、料金は変動する可能性があります。 |
印紙代(検査手数料)
車検を受ける際に、国や独立行政法人に支払う手数料です。陸運局で直接車検を受ける「ユーザー車検」の場合と、指定工場や認定工場で車検を受ける場合で金額が異なります。一般的な乗用車(小型自動車)で、指定工場で車検を受ける場合の印紙代は、検査手数料と自動車審査証交付手数料を合わせて2,200円程度が目安です。
これらの法定費用は、車両の状態や依頼する業者によって変わることはありませんので、予算を立てる際の基準として覚えておきましょう。
整備内容によって費用が膨らむ原因とは?

車検費用が当初の想定よりも高くなってしまう主な原因は、整備内容が追加されることにあります。車検は、車両が国の定める保安基準に適合しているかをチェックするものであり、その基準を満たすために必要な整備や部品交換が発生します。
特にアルファードのような走行距離が伸びやすい車種や、年式が経過した車両は、以下のような整備が追加されやすく、費用が膨らむ傾向にあります。
- 消耗品の交換
タイヤ、バッテリー、ブレーキパッド、エンジンオイル、オイルフィルター、エアクリーナー、ワイパーブレード、各種ベルト類など、走行距離や年数に応じて劣化する部品は定期的な交換が必要です。これらの部品は一見すると小さなものですが、複数が重なるとかなりの出費になります。特にタイヤは4本交換となると10万円以上かかることも珍しくありません。 - 経年劣化による部品交換
ゴム製のブーツ類(ドライブシャフトブーツ、タイロッドエンドブーツなど)やブッシュ類は、時間とともに硬化し、ひび割れなどが発生します。これらの劣化は車検に通らない原因となるため、交換が必要になります。また、ショックアブソーバーやマフラーといった大物部品も、経年劣化により交換が必要になることがあります。 - 予期せぬ故障や不具合の発見
点検時に、普段気づかないような電気系統の不具合やセンサーの故障、サスペンションの異音などが見つかることがあります。これらの修理は、車検を通すためには必須ではありませんが、安全な走行のためには修理が推奨されるケースが多く、追加費用が発生します。 - 推奨整備
車検には直接関係ないものの、車の性能維持や将来的な故障予防のために推奨される整備もあります。例えば、ATF(オートマチックトランスミッションフルード)交換、クーラント交換、燃料フィルター交換などです。これらは「いますぐ必要ではないが、やっておいた方が良い」と判断されるもので、実施するかどうかはオーナーの判断に委ねられますが、安心を買うという意味で実施する方も多く、結果的に費用を押し上げます。
これらの整備は、安全なカーライフを送るためには必要なものですが、見積もりの段階でしっかり説明を受け、本当に必要な整備かどうかを判断することが、高額請求を防ぐ上で非常に重要になります。
高額請求を防ぐには?見積もりチェックのコツ
車検の高額請求を防ぐためには、見積もりを徹底的にチェックすることが最も重要です。車検の見積もりは、単に金額の合計を見るだけでなく、その内訳をしっかりと理解することが賢い選択に繋がります。
まず、複数の業者から見積もりを取ることを強くおすすめします。ディーラー、民間整備工場、車検専門店など、異なるタイプの業者から見積もりを取ることで、それぞれの費用感や整備内容の違いが明確になり、比較検討しやすくなります。
見積もりを受け取ったら、以下のポイントに注目してチェックしましょう。
- 「法定費用」と「整備費用」の内訳を確認する
法定費用はどの業者でも同じ金額のはずです。もし差異があれば、その理由を必ず確認してください。整備費用については、点検料、交換部品代、工賃などが明確に記載されているかを確認します。 - 整備内容の「必要性」を質問する
見積もりに記載されている整備項目について、**「なぜこの整備が必要なのか?」「車検に通るために必須なのか?」「今回は見送っても問題ないか?」**といった質問を積極的に行いましょう。特に、高額な部品交換や複雑な作業が含まれている場合は、その根拠と必要性を具体的に説明してもらうことが大切です。
例えば、「この部品は摩耗が進んでおり、車検の検査基準ギリギリです。次回車検までには交換が必要になる可能性が高いです」といった説明があれば納得できますが、「念のため交換しておきましょう」といった曖昧な説明の場合は、本当に必要か再検討の余地があります。 - 「予防整備」と「必須整備」を区別する
車検を「通すため」に必要な整備(必須整備)と、今後の故障を防ぐための「予防整備」を区別して説明してもらいましょう。予防整備は、予算と相談しながら、今回は見送るという選択肢も視野に入れることができます。ただし、予防整備を怠ると後で大きな修理費用がかかる可能性もあるため、整備士とよく相談し、リスクを理解した上で判断してください。 - 中古部品やリビルド品(再生部品)の選択肢を確認する
純正新品部品ではなく、品質が保証された中古部品やリビルド品の使用が可能か確認してみましょう。特に高額な部品の場合、これにより費用を抑えられる可能性があります。 - キャンセル料や追加費用の規定を確認する
万が一、見積もり後にキャンセルする場合や、車検作業中に予期せぬ不具合が見つかった場合の追加費用について、事前に確認しておくことも重要です。
これらのポイントを踏まえて見積もりをチェックし、疑問点はその場でクリアにすることで、納得のいく車検を受けることができ、高額請求を防ぐことにも繋がります。
ディーラー・整備工場・ユーザー車検を徹底比較!

アルファードの車検をどこに依頼するかは、費用だけでなく、安心感や手間の面でも重要な選択です。ここでは、主な選択肢である「ディーラー車検」「民間整備工場での車検」「ユーザー車検」の3つについて、それぞれの特徴、費用感、そしてメリット・デメリットを詳しく比較していきます。
【以下で分かること】
- ディーラー車検のメリット・デメリットと費用相場
- 民間整備工場での車検のメリット・デメリットと費用相場
- ユーザー車検のメリット・デメリットと費用の抑え方
- 各車検方法を比較した一覧表と賢い選択のポイント
ディーラー車検の特徴と費用感|高いけど安心感あり
ディーラーでの車検は、費用は高めになる傾向がありますが、その分、最高の安心感と品質を提供してくれるのが最大のメリットです。
特徴
- メーカー純正部品の使用
基本的にメーカー純正部品を使用するため、品質や耐久性に優れています。 - 専門知識と技術力
そのメーカーの車両に特化した専門知識と技術を持つメカニックが整備を担当します。最新の診断機器も完備されており、トラブルの早期発見や正確な診断が可能です。 - 手厚いサービス
代車の手配、洗車、室内清掃などのサービスが充実していることが多いです。 - 整備保証
整備後の保証が手厚く、万が一の不具合にも迅速に対応してもらえます。
費用感
アルファードのディーラー車検費用は、総額で15万円~25万円以上となることが多いです。法定費用は変わりませんが、点検基本料金、交換部品代、工賃が民間整備工場と比較して高めに設定されています。特に、年式が古く、交換部品が多い場合は、高額になる傾向があります。
メリット:
- 圧倒的な安心感
信頼性が高く、整備不良のリスクが低い。 - 高品質な整備
メーカー基準に基づいた質の高い整備を受けられる。 - 手厚いアフターサービス
整備保証や代車サービスなど、サポートが充実。 - 売却時の査定に有利
ディーラーでの整備記録は、車両の価値を高める要素になる。
デメリット:
- 費用が高い
他の選択肢に比べて費用が高額になりやすい。 - 過剰整備の可能性
ディーラーの基準で、まだ使える部品でも交換を推奨される場合がある。
ディーラー車検は、**「費用が高くても、最高の安心感と品質を求める」「車の知識があまりない」「売却時の価値を高く保ちたい」**といった方におすすめの選択肢と言えるでしょう。
民間整備工場での車検費用|コスパ重視派におすすめ
民間整備工場での車検は、費用と品質のバランスが良く、コスパを重視する方におすすめです。
特徴
- 費用が比較的リーズナブル
ディーラーに比べて、点検基本料金や工賃が安価な傾向があります。 - 柔軟な対応
純正部品だけでなく、リビルト品や優良部品など、様々な部品から選択できるため、予算に合わせた整備が可能です。 - 地域密着型
長年地域で営業している整備工場であれば、親身な対応が期待できます。 - 幅広い車種に対応
特定のメーカーに限定せず、様々な車種の整備に対応しています。
費用感
アルファードの民間整備工場での車検費用は、総額で10万円~18万円程度が目安となります。ディーラーと比較すると、数万円から十数万円程度安く抑えられることが多いです。ただし、整備工場の規模やサービス内容によって費用は大きく異なります。
メリット
- 費用を抑えられる
ディーラーよりも安価に車検を受けられる可能性が高い。 - 費用対効果が高い
必要最低限の整備に絞るなど、柔軟な対応が期待できる。 - 部品選択の自由度
純正品以外の選択肢もあり、予算に合わせて調整しやすい。 - 融通が利きやすい
個別の要望にも応じてもらいやすい場合がある。
デメリット
- 品質にばらつきがある可能性
工場によって技術力やサービス内容に差がある。 - 情報の収集が必要
信頼できる工場を見つけるまでに手間がかかる場合がある。 - 代車が用意されない場合も
ディーラーのように常に代車が用意されているとは限らない。
民間整備工場での車検は、**「費用を抑えたい」「ある程度の車の知識がある」「信頼できる整備工場を自分で見つけたい」**という方に向いています。事前に口コミを確認したり、複数の工場から見積もりを取ったりして、信頼できる業者を見つけることが重要です。
ユーザー車検とは?自分で通せばどれだけ安くなる?
ユーザー車検とは、自動車の所有者自身が運輸支局や軽自動車検査協会に車両を持ち込み、検査を受ける方法です。プロに依頼しないため、費用を最も安く抑えられるのが最大の特徴です。
特徴
- 自分自身で準備・検査
車検に通るように自分で車両を点検・整備し、書類作成から検査ラインでの検査まで全て自分で行います。 - 費用は法定費用のみ
基本的に法定費用(自賠責保険料、自動車重量税、印紙代)しかかかりません。必要最低限の整備費用は別途発生しますが、工賃はかかりません。 - 手間と知識が必要
車両の点検項目や検査手順を理解している必要があり、不備があれば再検査となります。
費用感
アルファードのユーザー車検にかかる費用は、法定費用のみの6万円~8万円程度が目安です。これに加えて、事前に自分で交換する部品代や、テスター屋さんでの予備検査費用などが数千円~1万円程度かかる場合があります。整備をプロに依頼する場合は、別途その費用が発生します。
メリット
- 圧倒的に安い
法定費用と最低限の部品代だけで済むため、費用を極限まで抑えられる。 - 車の知識が深まる
自分で点検・検査を行うことで、車の構造や状態を詳しく知ることができる。 - 愛着が湧く
自分の手で車検を通すことで、愛車への愛着が増す。
デメリット
- 手間がかかる
事前準備から検査まで、全て自分でこなす必要がある。 - 専門知識が必要
車の構造や保安基準に関する知識が必要。 - 不合格のリスク
整備不良や準備不足で不合格になる可能性があり、再検査の手間や費用が発生する。 - 整備保証がない
自分で整備を行うため、整備後の保証はない。
ユーザー車検は、**「費用を徹底的に節約したい」「車の整備にある程度の知識と自信がある」「時間的余裕がある」**という方には魅力的な選択肢です。しかし、車の状態を正確に判断できない場合や、整備に自信がない場合は、プロに依頼する方が安心です。
3つの選択肢を比較!メリット・デメリット一覧表

ここまで説明してきたディーラー車検、民間整備工場での車検、ユーザー車検の3つの選択肢について、それぞれのメリットとデメリットを一覧表にまとめました。ご自身の優先順位に合わせて、最適な車検方法を選びましょう。
項目 | ディーラー車検 | 民間整備工場での車検 | ユーザー車検 |
費用 | 高い(15万円~25万円以上) | 中程度(10万円~18万円) | 安い(6万円~8万円) |
安心感 | 非常に高い(純正部品、専門技術) | 中程度(工場による) | 低い(自己責任) |
品質 | 非常に高い(メーカー基準) | 中程度(工場による) | 自己責任 |
手間 | 少ない(全てお任せ) | 少ない~中程度 | 非常に多い(全て自分で) |
知識 | 不要 | 不要~少し(見積もり判断) | 非常に必要(保安基準など) |
保証 | 手厚い | あり(期間・内容による) | なし |
代車 | ほぼ確実にある | 工場による | なし |
こんな人に | 最高品質と安心を求める、車の知識が少ない | コスパ重視、信頼できる工場を探せる | 費用を抑えたい、車の知識と時間がある |
この表を参考に、ご自身のアルファードの状況や、車検に何を求めるかを明確にして選択しましょう。
車検代を節約したいならここを見直せ!
アルファードの車検費用を節約したいなら、以下のポイントを意識して見直してみましょう。
- 複数の業者から見積もりを取る
最も基本的な節約術です。ディーラーだけでなく、複数の民間整備工場や車検専門店からも見積もりを取り比較検討しましょう。同じ整備内容でも、業者によって費用が大きく異なることがよくあります。見積もり比較サイトなどを活用するのも有効です。 - 不必要な整備・部品交換は断る
見積もり内容をしっかりと確認し、「必須整備」と「推奨整備」を明確に区別してもらいましょう。車検を通す上で必須ではないが、今後のために推奨される整備については、自身の予算や車の状態を考慮して判断します。
まだ使える部品の交換は断る勇気も必要です。ただし、安全に関わる重要な部品については、無理にケチらないようにしましょう。 - 普段からメンテナンスを心がける
日頃から適切なメンテナンスを行うことで、車検時に大掛かりな整備が必要になるのを防ぐことができます。エンジンオイルやフィルターの交換、タイヤの空気圧チェック、ランプ類の点灯確認など、簡単な点検は自分でもできます。これにより、消耗品の早期劣化を防ぎ、結果的に車検費用を抑えることにつながります。 - 消耗品を自分で交換する、あるいは持ち込み
バッテリーやワイパーゴム、エアフィルターなど、比較的簡単に交換できる消耗品は、自分で購入して交換することで部品代と工賃を節約できます。また、業者によっては、持ち込み部品での交換に対応してくれる場合もあります。事前に確認してみましょう。 - ユーザー車検を検討する
もし車の知識に自信があり、時間も確保できるのであれば、ユーザー車検は費用を最も安く抑えられる選択肢です。ただし、準備や検査に手間がかかり、不合格のリスクもあるため、事前にしっかりと情報を収集し、ご自身のスキルと照らし合わせて検討することが重要です。
これらのポイントを実践することで、アルファードの車検費用を賢く節約し、家計への負担を軽減することが可能です。
車検付き車を買うと得する?中古購入時のチェックポイント
中古のアルファードを購入する際、「車検付き」の車両は一見お得に見えますが、**必ずしも得をするとは限りません。**購入時にはいくつかのチェックポイントがあります。
車検付き車のメリット・デメリット
項目 | メリット | デメリット |
メリット | 購入後すぐに乗り出せる | 車検費用が車両価格に含まれている場合がある |
車検の手間と費用がかからない | 残りの車検期間が短いとすぐに次の車検が来る | |
販売店が車検整備を済ませている安心感 | 車検整備の質が不明な場合がある |
中古購入時のチェックポイント
- 車検残期間と次回の車検費用
車検が残っている場合でも、残りの期間が短いとすぐに次回の車検が来てしまいます。次回の車検でどれくらいの費用がかかるか、販売店に確認しましょう。特に、購入後にすぐ大掛かりな整備が必要になるリスクがないか確認が重要です。 - 整備記録の確認
車検時にどのような整備が行われたのか、整備記録簿を必ず確認しましょう。走行距離に応じた適切な整備がされているか、重要な部品の交換履歴があるかなどをチェックします。不明な点があれば、販売店に質問しましょう。 - 車両の状態確認
見た目の綺麗さだけでなく、エンジンの異音、足回りの異音、エアコンの効き具合など、実際に試乗して車両の状態を細かく確認しましょう。可能であれば、信頼できる整備士に同行してもらい、車両の状態を見てもらうのが理想です。 - 保証の有無と内容
中古車には保証が付いていることが多いですが、その期間や内容をしっかり確認しましょう。特に、エンジンやトランスミッションといった主要な部品に保証が付いているか、保証対象外の項目がないかなどを確認することが重要です。
車検付きのアルファードを購入する際は、目先の費用だけでなく、今後の維持費や車両の状態も総合的に判断することが、結果的に得をする賢い購入につながります。
アルファード 車検費用の適切な選び方【まとめ】

アルファードの車検費用について、法定費用から整備費用の内訳、そしてディーラー、民間整備工場、ユーザー車検それぞれの特徴とメリット・デメリットを詳しく解説してきました。最後に、これまでの内容を総合し、アルファードの車検費用の適切な選び方について10個のポイントにまとめます。
- 中古の車検付きアルファード購入時は、残りの車検期間や整備記録、車両の状態をしっかり確認する。
- 車検費用は「法定費用」と「整備費用」の合計で決まり、法定費用はどこで車検を受けても同額。
- アルファードの車検費用相場は10万円~20万円程度だが、年式や走行距離で大きく変動する。
- 初回車検は安価だが、2回目以降は消耗品交換などで費用が高くなる傾向にある。
- 高額請求を防ぐには、複数の業者から見積もりを取り、内訳を詳細に確認することが重要。
- 見積もりでは「必須整備」と「推奨整備」を明確に区別してもらい、不必要な整備は断る。
- ディーラー車検は費用が高いが、安心感と高品質な整備が魅力。
- 民間整備工場での車検は、コスパ重視派におすすめで、費用を抑えつつ質の良い整備が可能。
- ユーザー車検は費用を最も安く抑えられるが、知識と手間が必要で自己責任が大きい。
- 普段からの適切なメンテナンスが、結果的に車検費用の節約につながる。
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