アルファードにベビーカーは入る？サイズ別で検証した結果まとめ

ミニバンの中でも圧倒的な存在感を放つトヨタの「アルファード」。その広々とした車内空間に憧れる方も多いのではないでしょうか。しかし、いざ子育て世代のファミリーが購入を検討するとなると、「ベビーカーは楽に積めるの？」「家族全員が乗っても荷物は大丈夫？」といった疑問が次々と湧いてきますよね。

この記事では、プロの視点から、アルファードの荷室にベビーカーが積めるかどうかを徹底的に検証します。サイズ別のベビーカーや、複数の荷物を同時に積む場合のコツまで、具体的なデータとプロの知見を交えて、あなたの不安を解消します。

【この記事で分かること】

アルファードの荷室にベビーカーが収まるかどうかの具体的な目安
ベビーカーの種類ごとに異なる収納方法と最適な選択肢
家族構成やライフスタイルに合わせた荷室の有効活用術
後悔しないためのベビーカー収納のチェックポイント

アルファードにベビーカーが入るか不安な方へ｜荷室サイズの基本情報
実際にアルファードへベビーカーを積んでみた検証と使いやすさ

アルファードにベビーカーが入るか不安な方へ｜荷室サイズの基本情報

「アルファードは大きいから、ベビーカーくらい余裕でしょ？」と安易に考えていると、いざという時に困るかもしれません。特に、3列目シートを日常的に使う場合、荷室の奥行きは想像以上に限られてきます。

しかし、アルファードの魅力は、そのシートアレンジの柔軟性にあります。シートをスライドさせたり、跳ね上げたりすることで、荷室のサイズを自由自在に変えることが可能です。まずは、このシートアレンジの基本と、荷室の寸法をしっかりと把握しておきましょう。

アルファードのトランク寸法とベビーカー収納の目安

アルファードの荷室は、シートの配置によってその広さが劇的に変化します。特に重要なのは、3列目シートをどの位置で使用するかです。3列目シートを最も後方で使用する場合、荷室の奥行きは非常に限られます。新型（40系）アルファードの場合、3列目シート使用時の荷室奥行きは約65mm〜195mmとされています。

この状態では、折りたたみ式のコンパクトなバギータイプを除き、多くのベビーカーをそのままの状態で積むことは困難です。しかし、3列目シートを少し前方にスライドさせるだけで、奥行きは大幅に拡大します。

例えば、2列目シートを一番前にスライドさせ、荷物重視の配置にした場合、荷室の奥行きは1,115mm〜1,160mmまで確保できます。この広さがあれば、大型のA型ベビーカーも横置きや縦置きで余裕をもって収納できます。

荷室の幅（横幅）は約1,410mm、高さは約1,180mm〜1,330mmと、十分なスペースがあります。そのため、大型のベビーカーでも、折りたたみ方や積む向きを工夫すれば、ほとんどの場合は収納可能です。

ただし、ベビーカーのハンドルの形状や荷室の形状によっては、入りにくい場合もありますので、購入前に実際に試すか、寸法をしっかり測っておくことをおすすめします。アルファードの荷室は、ただ広いだけでなく、シートアレンジによって使い方を最適化できるのが最大の魅力です。

参照元：ガリバー「新型（40系）アルファードのサイズ」

ベビーカーの種類別サイズ（A型・B型・バギータイプ）

【Combi（コンビ）】

ベビーカーと一口に言っても、新生児から使えるA型、腰がすわってから使うB型、そしてより軽量・コンパクトなバギータイプなど、さまざまな種類があります。これらのベビーカーは、それぞれ折りたたみ時のサイズが大きく異なるため、アルファードに積む際にも注意が必要です。

A型ベビーカー

生後1ヶ月から使用できるA型ベビーカーは、リクライニング機能や大型の幌、クッション性など、新生児の乗り心地を重視して作られています。そのため、全体的にサイズが大きく、折りたたんでもかさばる傾向にあります。

特に、対面式に切り替えられるモデルは、より収納時の幅や奥行きが大きくなります。アルファードにA型ベビーカーを積む場合、3列目シートを跳ね上げて荷室を拡張する必要があります。縦置きにするか、横置きにするかは、ベビーカーのサイズと荷室の空き状況によって判断しましょう。

B型ベビーカー

B型ベビーカーは、生後7ヶ月頃から使用するタイプで、A型に比べて軽量・コンパクトなのが特徴です。折りたたみ時のサイズも小さく、アルファードの荷室であれば、3列目シートを使用した状態でも、シートの足元スペースや荷室の片隅に縦置きで収納できるケースが多いです。日常的なお買い物やちょっとしたお出かけには、B型ベビーカーの使い勝手の良さが際立ちます。

バギータイプ

バギーは、B型ベビーカーの中でも特に軽量・コンパクトなタイプです。折りたたむと非常にスリムになり、アルファードの限られた荷室スペースにもすんなりと収まります。サブのベビーカーとして旅行や帰省時に活用するのも良いでしょう。ただし、簡易的な作りなので、長時間の使用や不安定な路面での走行には向いていません。

ベビーカー2台持ちでもアルファードに入るのか？

双子や年子の兄弟がいる場合、ベビーカーを2台積む必要があるかもしれません。しかし、アルファードのような大型ミニバンであっても、ベビーカー2台を積むことは簡単なことではありません。特に、大型のA型ベビーカー2台となると、3列目シートを跳ね上げても、他の荷物を積むスペースはほとんどなくなってしまいます。

A型ベビーカーとB型ベビーカーの組み合わせ

A型とB型の2台持ちであれば、A型を縦置き、B型を横置きにするなど、荷室の空間を立体的に活用することで、比較的スムーズに収納できます。ただし、それでも荷室の大部分を占めることになるため、大型のスーツケースやキャンプ用品との両立は難しいでしょう。

双子用ベビーカーの場合

双子用ベビーカーは、その名の通り2人乗り仕様のため、1台でもかなりのスペースを必要とします。横並びタイプや縦並びタイプなど種類がありますが、どちらも折りたたみ時の幅や奥行きが大きいため、アルファードの荷室でもギリギリのサイズになることが多いです。

購入前に、必ず販売店などで折りたたみ時の実測値を確認し、アルファードの荷室に収まるかどうかを検証することをおすすめします。もし荷室に収まらない場合は、シートの間に挟んで収納したり、車内に立てかけて固定するなど、工夫が必要になります。

チャイルドシートとの両立

ベビーカー2台とチャイルドシートも2つ以上となると、さらに車内空間のやりくりが重要になります。アルファードはシート間のウォークスルーが広いため、2列目と3列目にそれぞれチャイルドシートを設置しても、移動は比較的スムーズに行えます。

しかし、ベビーカーを収納すると、その通路もふさがってしまう可能性があります。ベビーカー2台とチャイルドシートを両立させる場合は、荷物は最小限に抑えるか、ルーフキャリアの導入を検討するなど、柔軟な発想が求められます。

サードシート使用時にベビーカーは積める？

「普段は7人乗車で使いたいけれど、ベビーカーも積みたい」という方は多いはず。アルファードの3列目シートは、普段は荷室を広げるために跳ね上げておくことが多いですが、いざという時にはしっかりと座席として機能します。しかし、この状態だと荷室の奥行きが極端に狭くなるため、大型のベビーカーをそのまま積むことはまず不可能です。

コンパクトなバギータイプが最適

3列目シートを上げた状態でベビーカーを積みたい場合は、軽量でコンパクトに折りたためるバギータイプを選ぶのが賢明です。バギーであれば、折りたたんで荷室の隙間に立てかけたり、セカンドシートとサードシートの足元に置くことも可能です。

シートアレンジを最大限に活用

どうしても大型のベビーカーを積みたい場合は、3列目シートの片側だけを跳ね上げて、荷室スペースを確保するという方法もあります。この場合、3列目には2名までしか座れませんが、ベビーカーを積むスペースを確保できます。また、ベビーカーのタイヤ部分を外し、よりコンパクトにして積むという方法もありますが、手間がかかるため、頻繁に行うのには向いていません。

キャンプ用品とベビーカーを一緒に積む場合の注意点

ファミリーでのキャンプは、アルファードの真価が発揮される場面です。しかし、ベビーカーに加えてテントやタープ、テーブル、チェア、クーラーボックスなど、大量のキャンプ用品を積むとなると、荷室はあっという間にいっぱいになってしまいます。

積載の優先順位を明確にする

キャンプ用品とベビーカーを同時に積む場合、まずは荷物の優先順位を明確にしましょう。最もかさばるベビーカーは、荷室の最も奥に積むか、専用の収納スペースを確保するのがおすすめです。その上に、軽い寝袋や衣類などを重ねて積むことで、空間を有効活用できます。

ルーフキャリアの活用

どうしても荷物が収まりきらない場合は、ルーフキャリアの導入を検討しましょう。ルーフキャリアがあれば、テントやタープなど、かさばるキャンプ用品をルーフに積むことができるため、車内のスペースに余裕が生まれます。ただし、立体駐車場など高さ制限のある場所では注意が必要です。

「賢く積む」ための工夫

キャンプ用品は、形が不揃いなものが多いため、隙間なく積むのが難しいものです。しかし、アルファードの荷室は床下が深く、アンダーボックスとしても活用できます。このアンダーボックスに、細々とした調理器具や着替えなどを収納することで、車内をすっきりと保つことができます。

また、キャンプ用品は収納袋から出して、隙間に押し込むように積むことで、積載量を増やすことも可能です。

他のミニバンと比較したアルファードの収納力

「アルファードの収納力は本当に優れているの？」という疑問を持つ方もいるかもしれません。ここでは、トヨタの「ノア」や日産の「セレナ」など、他の主要なミニバンと比較して、アルファードの収納力を検証してみましょう。

室内空間の比較

車種	室内長	室内幅	室内高
アルファード	3,005mm	1,660mm	1,360mm
ノア	2,805mm	1,470mm	1,405mm
セレナ	3,145mm	1,545mm	1,400mm

アルファードの室内寸法は、室内長3,005mm、室内幅1,660mm、室内高1,360mmです。一方、ノアは室内長2,805mm、室内幅1,470mm、室内高1,405mm、セレナは室内長3,145mm、室内幅1,545mm、室内高1,400mmです。

数値だけ見ると、室内長ではセレナが上回りますが、室内幅や室内高ではアルファードが優位に立っています。特に、室内幅が広いことは、2列目シートにチャイルドシートを設置しても、隣のシートに余裕が生まれるため、使い勝手が向上します。

荷室容量の比較

荷室容量は、シートの配置によって大きく変わりますが、一般的にアルファードは、3列目シートを跳ね上げた状態での荷室容量が900L前後と、他のミニバンと比較しても圧倒的な広さを誇ります。これは、大型のA型ベビーカーを縦にしても、ゴルフバッグや大型のスーツケースを複数個積んでも、まだ余裕があるレベルです。

ベビーカー収納に失敗しやすいケースとその対策

アルファードの荷室は広いとはいえ、何も考えずに荷物を積んでしまうと、ベビーカーが収まらない、他の荷物が入らないといった失敗をしてしまうことがあります。

失敗しやすいケース

荷物を先に積んでしまう
ベビーカーは、折りたたんでもかなりのスペースを取ります。他の荷物を先に積んでしまうと、ベビーカーを入れるスペースがなくなってしまうことがあります。
ベビーカーのサイズを把握していない
特に大型のベビーカーの場合、折りたたみ時のサイズを正確に把握していないと、荷室に収まらないという事態になります。
シートアレンジを怠る
3列目シートが中途半端な位置にあると、荷室の奥行きが確保できず、ベビーカーを積むことができなくなります。

対策

ベビーカーを最初に積む
荷物を積む際は、まずベビーカーを荷室に収納し、その周りに他の荷物を積むようにしましょう。
実測値を把握しておく
事前にベビーカーの折りたたみ時のサイズを測り、アルファードの荷室に収まるかどうかを確認しておきましょう。
シートアレンジの習慣づけ
ベビーカーを積む際は、必ず3列目シートを跳ね上げるか、前方にスライドさせて、十分なスペースを確保する習慣をつけましょう。

実際にアルファードへベビーカーを積んでみた検証と使いやすさ

ここからは、実際にアルファードにベビーカーを積んでみたレビューと、その使いやすさについて解説していきます。写真や動画を交えて解説することで、より具体的なイメージが湧き、購入後の生活をリアルに想像していただけるでしょう。

【以下で分かること】

アルファードの荷室へのベビーカー積載の具体的な手順
縦置き・横置きそれぞれのメリットと注意点
ベビーカー収納を楽にする便利グッズ
チャイルドシートとの両立や安全性に関する情報

トランクへベビーカーを積む実測レビュー

実際にアルファードにベビーカーを積んでみたところ、想像以上にスムーズに収納できました。今回は、新生児から使える大型のA型ベビーカーと、セカンドカーとしても人気の高い軽量なB型ベビーカーの2種類を使って検証しました。

A型ベビーカーの場合

3列目シートを跳ね上げた状態であれば、A型ベビーカーも余裕をもって収納できます。ベビーカーのハンドルの向きを工夫すれば、縦に積むことも可能です。横に積む場合は、タイヤを片側に寄せるようにして積むことで、スペースを最大限に活用できます。

B型ベビーカーの場合

B型ベビーカーは、3列目シートを使用した状態でも、荷室に縦置きで楽に収納できました。また、セカンドシートとサードシートの間の通路にもすっぽりと収まります。ただし、通路に置くとウォークスルーが使えなくなるため、乗降時に不便を感じるかもしれません。

実測レビューのポイント

積載のしやすさ
荷室の開口部が広く、床面が低いため、ベビーカーをスムーズに持ち上げることができます。
積載時の安定性
荷室の奥には、ベビーカーを立てかけた際に安定させるための凹みがあります。
荷室の照明
荷室には照明がついているため、夜間でも荷物の積み降ろしがしやすいです。

横置き・縦置きどちらがアルファードに入れやすいか？

ベビーカーをアルファードの荷室に積む際、縦置きと横置きのどちらが良いか迷う方も多いでしょう。それぞれのメリット・デメリットを把握し、状況に応じて使い分けるのが賢い選択です。

縦置きのメリット・デメリット

メリット
荷室の奥行きを確保できるため、他の荷物を積むスペースが生まれます。また、ベビーカーが荷室の幅を占有しないため、荷物の積み降ろしがしやすくなります。

デメリット
高さがあるため、荷室の開口部から入れる際に少しコツが必要です。また、ベビーカーのハンドル部分が、リアガラスに接触してしまう可能性があります。

横置きのメリット・デメリット

メリット
荷室の幅を最大限に活用できるため、安定感が増し、運転中にベビーカーが動く心配がありません。

デメリット
荷室の奥行きを大きく占有するため、他の荷物を積むスペースが限られます。特に、大型のA型ベビーカーの場合は、荷室がベビーカーだけでいっぱいになってしまうこともあります。

結論

3列目シートを使用する場合は、縦置きがおすすめです。限られたスペースを有効活用できます。3列目シートを跳ね上げる場合は、横置きがおすすめです。安定感があり、他の荷物を積みやすくなります。

ベビーカーをアルファードに積む時の便利グッズ3選

アルファードの荷室をより有効活用するために、ベビーカー収納に役立つ便利グッズを3つご紹介します。

1. ベビーカーフック

ベビーカーフックは、ベビーカーのハンドル部分に取り付けて、買い物袋やカバンを引っ掛けることができるアイテムです。ベビーカーを積む際に、荷室の空いているスペースに吊るすことで、荷物を整理できます。

2. 荷室用ネット

荷室用ネットは、荷室の床面や壁面にフックで固定して、荷物の散乱を防ぐアイテムです。ベビーカーを積んだ後、荷室の隙間に荷物を入れたい場合に、ネットで固定することで、運転中の荷崩れを防ぐことができます。

3. 車用収納ボックス

車用収納ボックスは、使わないときは折りたたんでコンパクトに収納できるアイテムです。ベビーカーを積む際に、空いたスペースに収納ボックスを置いて、細々としたおもちゃや着替えなどをまとめて収納することで、車内をすっきりと保つことができます。

子供を乗せたままベビーカー収納はできる？安全性を検証

「子供が寝てしまって、車内でベビーカーをたたむのは大変」と感じている方もいるかもしれません。しかし、子供を乗せたままベビーカーをたたんで収納することは、非常に危険な行為です。

絶対にやってはいけない理由

転落・落下事故の危険
ベビーカーをたたむ際に、子供が転落・落下する危険があります。
指はさみ事故の危険
ベビーカーの折りたたみ部分に、子供の指が挟まれてしまう危険があります。
不安定な状態での操作
子供を乗せたままベビーカーをたたもうとすると、不安定な状態での操作となるため、思わぬ事故につながります。

正しい手順

子供を乗せたままベビーカーをたたむことは、絶対にやめましょう。まずは、安全な場所に車を停め、子供を降ろしてから、ベビーカーをたたむようにしてください。

ベビーカー収納とチャイルドシートの両立は可能？

ベビーカーとチャイルドシートは、子育て世代のファミリーにとって必須のアイテムです。アルファードのような大型ミニバンであれば、この2つを両立させることは可能です。

チャイルドシートの設置場所
アルファードのチャイルドシートは、2列目シート、または3列目シートに設置できます。安全性や使い勝手を考慮すると、2列目シートに設置するのがおすすめです。
ベビーカーの収納方法
チャイルドシートを2列目シートに設置した場合、ベビーカーを収納するスペースは、荷室、または3列目シートの足元となります。
荷室への収納
3列目シートを跳ね上げて、ベビーカーを荷室に収納します。この場合、3列目シートには座ることができません。

家族旅行や買い物でのアルファード＋ベビーカー活用例

アルファードとベビーカーの組み合わせは、家族旅行や日常のお買い物で大活躍します。

家族旅行での活用例
家族旅行では、ベビーカーに加えて、スーツケースやお土産など、荷物が多くなりがちです。アルファードの広大な荷室を活用すれば、これらの荷物をすべて積むことができます。
お買い物での活用例
スーパーやデパートでのお買い物では、ベビーカーの荷物入れだけでは足りないことが多いです。アルファードの荷室を使えば、たくさんの買い物をしても、すべてを車に積み込むことができます。